オウム返しは、相談者の言った言葉を、カウンセラーが続けて繰り返すようなやり取りのことを指していると思います。 例えば、「昨日は、気持ちがすっきりせず、少しも眠れなかったのですよ」という相談者の発言に対して、カウンセラーが…
課題努力法を採用することがある
臨床動作法を学ぶ過程で出会う方法論のことである。動作法では、「動作」を主たる主たる援助手段とするが、それは援助者が一方的に、動作させることではない。 課題努力法では、援助者側が提示した動作課題(腕を挙げるなど)へ、被援助…
カウンセラーにお歳暮や年賀状は不要ですか?
カウンセラーに、お歳暮を送ったりする必要はありません。カウンセリングをよりよく行おうとする場合、日常の接点を持たない方がよりカウンセリングの特質が発揮されるものとお考えいただけると良いと思います。 日常の人間関係とは異な…
非日常性を備えている事
今までの記事の中で、非日常ということに触れてきました。 実は、カウンセリングを考える上で、非常に重要な要素の一つだと思っています。 普段の生活のことを「日常」としたとき、カウンセリングの場や時間は「非日常」的な場面になり…
カウンセリングは、自己理解を深める場でもある
カウンセリングとは何か、と問われたときの回答の一つに「自己理解促進の場」と答えたとしても間違いではないでしょう。 あくまで、一つのという前提がありますが、カウンセリングで自己理解が促進されることは時に経験されるものです。…
カウンセリングにおける安心感について
カウンセリングの誤解の一つに、「カウンセリングは指導である」ということを挙げてよいと思います。また、たくさん話したり、積極的に意見を述べたりすることがカウンセリングでは望ましいということもまた誤解と言えるでしょう。 日常…
子育てのカウンセリング
子育てに対しての支援は、心理支援に限らず、多くのプログラムが開かれています。 柏市でも、子育て情報を発信するサイト「はぐはぐ柏」が作成され、各種制度の案内や、遊び場、相談、サークルなどに関する情報が掲載されています。 こ…
夫婦関係のカウンセリング
さて、夫婦関係をテーマにカウンセリングを行うことがあります。 1対1で行うこともあれば、夫婦同席の場合もあります。 夫婦関係のカウンセリング 同席を考える方が多いと思いますが、必ずしも同席で行うものではありません。 むし…
2回目のカウンセリングでは何をするのか
初めてのカウンセリングについては以前に触れていますが、2回目はどうなのでしょう。 基本的には1回目の続きと考えて頂いて良いと思います。 中には、もう来るつもりはなかったのに2回目の予約希望を尋ねられて困惑している方もある…
カウンセリングを再開することはできますか?
カウンセリングは、希望があれば再開も可能なものでもあります。キャンセルの後足が遠のいて、半年や1年後にまた再開という場合もあります。 カウンセリングの再開について 再開のきっかけも様々です。当初とは全く別な事柄で再開する…
自律訓練法
カウンセリングや心理援助の方法には、体へのアプローチを行う立場があることを以前紹介しました。 中でも、自律訓練法と漸進的筋弛緩法はよく挙げられる方法です。そして、これらの方法は、単にリラクセーションの方法としても用いられ…
例外の発見
解決志向アプローチについて少し触れたことがありますが、今回のテーマは、解決志向に関係する内容です。 そもそも解決志向という言葉は、多く、ソリューション・フォーカスト・アプローチの分野で使用されます。それほど多くの人が学ん…
CLのためだけに確保された時間の使い方は自由
カウンセリングは専門的行為であると述べてきましたが、カウンセリングの一つの特徴に、時間を決めてお会いするということがあります。 このことに関する説明はいろいろな角度から可能かと思いますが、ここでは、語りの自由さという観点…
カウンセリングは雑談ばかりでも通っていいところ?
雑談については幾つかの考えがあります。 基本的にカウンセリングは専門的行為を謳っているくらいですので、カウンセラー側が雑談に時間を使うのは本来の趣旨とは異なるでしょう。カウンセラーの興味関心から雑談ばかりになるのはいかが…
復職のカウンセリングはどのように進めるか?
様々な事情のために我々は仕事を休職することがあります。この10年程の間に、休職や、復職については、メディアで取り上げられる機会が増えたように感じられます。 臨床心理士の活動の動向を見ていても、リワーク領域で活動する心理士…
バラス・フレデリック・スキナー
バラス・フレデリック・スキナー Skiner,Burrhus.Frederic(1904-90) ※アメリカのペンシルバニア州に生まれる。ハーバード大学で心理学を専攻した。1948年には同大学で教授になった。 スキナーは…
アブラハム・マズロー
アブラハム・マズローはニューヨークに生まれ、後に心理学を学ぶようになった。1967年~1968年にはアメリカ心理学会の会長を務めている。 行動主義の中で学んだ経験も持つが、後には、ロージャーズらと同様に、人間性心理学の開…
ジグムント・フロイト
ジグムント・フロイト Freud,Sigmund(1856-1939) フロイトは、オーストリアの神経学者で、精神分析の創始者です。長くウィーンで活動するが、晩年はロンドンで過ごしました。フロイトが活躍した時代は、今から…
セッション体験を重視する立場も多い
カウンセリング1回の事を、ワンセッションと呼ぶことがあります。 これは、カウンセラーのオリエンテーションによって異なりますが、ある人たちはこの立場に添っています。 セッション体験重視の立場とは カウンセリングは主に言語を…
答えると応える
日本語には、同じ読み方であっても別な漢字を用いることがあります。 例えば、カウンセリングを勉強していく中で、「答える」と「応える」を意識するようになりました。英語で表現すれば、「answer」と「respond」の違いと…
アルフレッド・アドラー
オーストリアのウィーンに生まれる。1895年にウィーン大学医学部を卒業。 当初は、内科、小児科医として開業していたといわれている。その後、フロイトの夢判断を読む彼に影響を受け、精神医学を学ぶようになった。そして、フロイト…
診察とカウンセリングを並行して進める
精神科や心療内科クリニックにおいて、医師とカウンセラーが協同して、診察とカウンセリングを同時に進めて行くことがあります。どのような形態で行うか(付属のカウンセリングルームが設置されている場合等)については、その病院のスタ…
ドラ・カルフの家から帰ってくると生き生きしていた子供たち
開業臨床の一つの元型とも呼べると思っているのですが、ドラ・カルフのエピソードがあります。カルフは、箱庭療法の創始者で、日本の心理臨床へも大きく影響しました。 カルフは、ユング一家と知り合いであったと聞きます。そして、ユン…
プレイセラピー
子供も専門的な心理援助を必要とする場合があります。しかし、小さな子供の場合、成人が行うような、言葉を通したカウンセリングは適さない場合があります。 中学生位になっていれば、言語主体のカウンセリングに馴染むと思いますが、特…
ミルトン・エリクソン
ミルトン・エリクソン Erickson,Milton (1901-1980) アメリカで活動した精神科医で、臨床心理学者でもあった。日本の心理臨床の世界においても多大な影響力を持っている。ライフサイクル研究で著名なエリッ…
ナラティブ・アプローチ
カウンセリングに限らず、今医療の分野などでも、エビデンスベイスドに対して、ナラティブベイスドという視点が注目されています。 これらは対立するものではなく、相補的な存在とされています。 つまり、根拠に基づくアプローチだけで…
産婦人科に従事する臨床心理士
臨床心理士が活動する7つの領域は非常に多岐にわたります。その中には、産婦人科領域に従事するカウンセラーもいます。 産婦人科での活動は想像しにくい方が多いと思います。 そこには精神医学とは別の観点から援助を行う者というアイ…
研究活動
臨床心理士の専門性一つに、研究活動が挙げられています。 よりよいカウンセリングを行うため、その他、調査研究から見えてくることをまとめるため、経験の蓄積を結晶化するためなど、研究を行う意義は大きいものと考えられます。 臨床…
個人開業する臨床心理士の社会的意義
臨床心理士は、病院や学校などの組織に所属してカウンセリングを行うことがほとんどであるが、その他に、私設心理相談領域と呼ばれる分野で活動することがあります。 臨床心理士の個人開業 一般には、これを開業と呼びます。 組織内で…
フォーカシング
フォーカシング(focusing)は、カール・ロジャーズの弟子、ユージン・ジェンドリンによって考案された方法である。焦点付けと訳される。 フォーカシングとは 簡単にジェンドリンについて触れると、彼は、アメリカの心理学者で…