面接室に閉じこもるカウンセラーはよく否定される

籠る

臨床心理士という資格を持った人達が各地で活動して30年以上が経ちます。

その中で、1995年くらいからではないかと思うのですが、「面接室に閉じこもっていてはいけない」という流れが生れました。

そして、このセリフは各所で聞かれるようになります。

カウンセラーは閉じ籠ってはいけないのか

カウンセリングを専門性の中核と考えた時、面接を行っている時には働いているように見えます。

これは、他職種から見てもそう見えると思います。

しかし、この面接業務は、いつでも同じ位の件数があるかというとそうではありません。

場合によっては1件も予約が入らなったり、キャンセルによって予定がなくなることもあります。

この状況は他職種から見ても、働いていないように映ることでしょう。

表に出ようとする意図や考え

コンピュータ機材

このようなことから、表に出るべきと考えるカウンセラーもいたのかもしれません。

つまり、勤務先で給料だけ支給されることに罪悪感を覚えたためです。

社会人としては責任感ある態度ですから、歓迎される事も多いと思います。

普段行き届かない場所の掃除などできたら組織に貢献できます。大学でパソコンなどいじった経験から機材の準備とか修理に貢献できる人もいると思います。(ですが、専門家であることを忘れて清掃やPC管理に存在意義を見出すのではありません)

「私は無関係ですから、部屋に籠ってます」という態度は仲間としては認めてもらえないでしょう。何か手伝えることがないかお伺いを立てて何もなく、邪魔になるのもいけないので部屋に籠っているのです。

消防士なら、火事のないときは点検とトレーニングです。消防士がいつも不在だったり忙しくしているようだったら、市民は不安にならないでしょうか。消防士さんの存在自体が安心を保っているのです。

カウンセラーにもそういう面があると思います。

邪魔しないでください!と言い放たれたカウンセラー

何を手伝うかによっては他の忙しく働くスタッフの邪魔をすることになってしまいます。

一人で大掃除をはじめるのは良いにしても、モップはどこですか?とか、集めたごみはどこに捨てますか?などといちいち尋ねられたら周りの人の手を止めさせてしまいます。

むしろ、大人しく部屋にこもっていてくれた方が助かります。バケツでもひっくり返されたら逆に仕事が増えてしまいます。

連携・意見

上記のように表に出るという意味の他、もっと他職種と連携して業務にあたるべきという理由から表に出ようとする考えがあります。

それは会議の開催や、新しい企画、雑多なコミュニケーションのことです。

これらは本当に意味のあるものであれば歓迎されると思います。

しかし、あってもなくても良さそうなことに時間を割けるほどの余裕は他職種にはないはずです。

また押し付けることになってもいけません。

要請によって動く

心理支援においては特に要請によって動く職種です。これは指示待ちという意味ではなく、ご要望に沿って尽力するという意味です。

とにかく忙しそうに働くものではなく、むしろいつでも平穏な雰囲気を醸し出せた方がセラピューティックでもあります。

本当に表に出るべき職種なのかを検討する必要はないでしょうか。舞台を例にとれば、明らかに黒衣です。本来カウンセラーに主体などないのです。

少なくともカウンセラー側の事情でわざわざ表に出ることは控える必要があるのだと思います。