カウンセリングの方法・技法について

当オフィスでは、心理援助の方法として心理カウンセリングを行っています。簡単にではありますが、当オフィスで行っているカウンセリング・心理援助の方法や考えについてまとめています。

カウンセリングの目的

・カウンセリングを行うことによって、生活上の体験が、より良いものへと変化・進展していくことを一つの目的と考えます。

心理カウンセリングの構図

  • カウンセリングと日常生活との関係を図にすると、下記のように考えられます。まず、日常生活とは、家庭・学校・職場などにおける生活のことを指しています。そして、心理カウンセリングは、普段の生活からは離れた、特殊な時間として位置付けてあります。このような構図の中で、カウンセラーは、カウンセリングを行っています。
  • 元々、日常生活上ではカウンセリング以外の、多くの心理援助が行われています。心理カウンセリングは、ある一つの種類の心理援助方法であるとお考えいただけると良いと考えています。
  • 上述したように、心理カウンセリング通して、日常生活上の体験がより良い方向へ向かえるよう支援を行っています。

カウンセリングの方法

具体的なカウンセリングの方法

臨床心理学という学問を背景にもって、来談者中心アプローチや、ソリューション・フォーカスト・アプローチなどを学んでいるわけですが、心理カウンセリングの場合「このご相談」には「このアプローチが良い」という発想だけでは、なかなか馴染みにくいと考えています。

来談者中心アプローチの視点

・お話になられることを傾聴していく中で、考えが整理されたり、新たな視点にお気づきになるなどのことが起き、そうしたことが問題の解決につながることがあります。社会の中では評価されにくいとされる事柄にも、意味あることとしてお伺いしていきます。

・様々な出来事に関しての、その人にとっての意味が明確になっていく中で、進みたい方向が明らかになることもあります。

ソリューション・フォーカスト・アプローチ

・また、解決に向けた質問を繰り返すなどのやり取りが、解決につながることもあります。ソリューション・フォーカスト・アプローチの特徴的な視点は、未来へ焦点を当てた発想です。原因を探すより、うまくいっている状況を探すなども特徴的です。

ナラティブアプローチの視点

多様なことが起きる日々の中で、「その人にとってのその出来事の意味」、「その人が生きている物語」ということに大きく注目しています。一つの出来事も、社会から見た見方と、本人からの見方には違いがあるのではないでしょうか。ご本人の見方を大事にしながら、その出来事の意味を共に探していきます。

このように、来談者中心アプローチやソリューション・フォーカストアプローチ、ナラティブアプローチ等のトレーニングを受けたり、視点をもっています。方法と書きましたが、独立して技法のようにそれを用いることはほとんどなく、またカウンセリングは手順通りに進められるものではなく、カウンセラーは様々な視点を抱きつつ、総合して、目の前で語られることをお伺いしていきます。

進め方

カウンセリングは、基本的には1対1の対話を通して展開されていきます。

60分ないし、50分という時間の中で、ご相談にお見えになった方の、話を伺っていきます。時にカウンセラーは質問をしたり、カウンセラーが理解したことを伝え返したりもします。

そして、カウンセラーから、そのことについての見方をコメントする場合もあります。

見た目は、このようにカウンセリングは進んでいきます。

当オフィスでは、特別に、どの方法を行うというよりは、それそれのアプローチを学び、総合して相談にお見えになった方とお会いしています。

カウンセリングの時間とはいかなるものか

カウンセリングの方法について触れる際、最も重要なことですが、カウンセリングがどんな時間なのかという点が、他の相談や指導、コンサル等の違いと言えると思います。(他の相談を否定するものではありません)

基本的に、カウンセラーが元から準備している考え方や情報等をお伝えするものではなく、その人の語りを最大限尊重しようとする時間です。

人には多様な価値観や歴史があり、カウンセリングの中で語られる悩みについて、共通して役に立つ形式的な助言というものはなかなか見当たりません。

カウンセリングでは時間をかけて、その人にとって有益なことを共に探していく時間とも言えると思います。

そのために、質問を繰り返して、カウンセラーは、ご相談者の考え方や価値観、現在の体験を理解しようと努めています。

理解が進む中で、カウンセラー側に思い浮かぶことが出てくることもあります。それをお伝えすることもあります。

その他、カウンセリングに関する考え方について

  • まず、大原則として、安心してご利用いただける場となれるよう最大限の配慮・工夫をしていく時間であることを挙げたいと思います。取ってつけたような思い付きのアドバイスなどよりも、安全性と言う面にこそ労力を注ぎたいと思っています。
  • 基本的には人と人が安心して出会う場としてカウンセリングの枠組みが活用されているわけであり、その関係の中でご相談にお見えになった方は様々な体験をなさってお帰りになられます。
  • その体験とは、ご自分自身の在り方に意識が向いたり、自分の中で明確になっていなかった価値観の発見であったり、自分自身の考えを確認するなどの体験を指しています。また、現在お困りのそのことに何かの意味を見出すという体験もあるでしょう。
  • そして、それらの体験が日常生活上の、その人の在り方へ何らかの形で波及ないしは影響するものと考えています。

こうした体験を経て日常生活の中でその方の物語がより良い方向へ進展していくものと考えています。(あくまで支援の一モデルであるとお考えください。)