最終更新日 2024年11月19日
カウンセリングというとどんなイメージをお持ちになられるでしょうか?
もしかすると、私には関係ないとお考えの人もいれば、きっと私は受けに行ったほうがいいのかな・・・とか、こんな悩みで相談していいのだろうか、などといろいろなイメージをお持ちだと思います。
実際には、どんなタイミングが適しているのでしょう。
実はカウンセリングをあまりお気軽には勧めていない・・・
これも一概には言えないことで、その人を取り囲む環境や状況などに寄る所もあり、ある場合の事と捉えて頂ければと思うのですが。
例えば・・・
「お気軽にご相談ください」、「いつでもご連絡ください」
こういうご案内は街のあちこちで見かけます。
カウンセリングの関係ではないのですが、非常に親切そうに感じます。サービス業の方は「いつでも」「お気軽に」を前面に出していることもあると思いますし、それで助かっている人も多いものです。
ですが当オフィスのカウンセリングの場合、はたして上記のような看板を掲げていいのだろうか?という疑問が私にはあるのです。
他人から見ると、なぜそのことでずっと悩んでいるのでしょう?という内容でも、ご相談にお見えになるご本人にとっては、重要な意味のある悩みである可能性があります。
でしたら、そのご相談は気軽に勧めてしまっていいのだろうかと感じてくるわけです。カウンセラーのこのような態度は不親切だと感じられる方もあるかもしれません。
気軽に勧められたとしてもよくご検討を
学校の先生や病院の医師や看護師、親など、カウンセリングをどなたかが勧めてくることはありえます。それは親切心や、心配していることのあれわれだったりします。または、その人たちの方こそが何かを焦っていることもあるでしょう。
ですから、勧められた場合にもよくご自分の意志を確認しておくことは大事だと考えております。もちろん、一度試しに行ってみるかくらいの決心もあるでしょう。
ちゃんと活用する場所
基本的にはご本人がカウンセリングをご希望するタイミングということを一番にご検討いただける方が良いのではないでしょうか。
そういう意味ではいつでも気軽に相談できる場というよりは、カウンセリングの場や時間は、ちゃんと相談できる場とお考えいただいた方が適切だと思います。
これはカウンセリングの場が非日常的であるということにも関連してくることで、普段の相談場面とは異なった体験をなさる可能性があることにも通じてきます。
相談の内容としては、友人の付き合いに関すること、学校の授業のこと、職場でのことなど、ごく日常的な話題になることの方が多いでしょう。
しかし、ごく日常的なことを、ちゃんと相談する機会というものは、われわれの日常生活の中でかなり特殊なことなのやもしれません。そのために、カウンセリングの場で非日常的な体験が生じるとも言えるでしょう。その方がカウンセリングをより意味ある時間としてお使いいただけるのではないかと思っています。
カウンセリングを決心した方の予約を受けたカウンセラー側は、「この方の中で何か、ご自分の生き方をより良い方向に向かっていこうとする何かが動いているのかな・・・」
などという発想をもったりしながらお待ちしているわけです。