体力とストレッサー

スポーツの大会前や旅行前など、大きなイベントの前にはしっかりと休養を取るように注意を受けることがあると思います。

大きなイベントはそれだけで大きなストレッサーとなることが予想されますから、単純に考えても納得のいく話だと思います。(ストレッサーとはストレスの源の意味)

ストレッサーの強度は同じであっても、ストレッサーに曝される側の状態によって、その反応も変化すると考えられるでしょう。

例えば、ほぼ徹夜明けのような状態で何かのテストに臨んだ経験をお持ちの方は結構いると思います。

コツコツと計画的に準備していれば試験前日に無理なスケジュールを組むこともなくなるのですが、そうは言っても、一晩でテスト対策を済ませようとする気持ちもわからなくありません。

なんとか一晩で試験範囲を一通り勉強し終えると、朝になっていているのです。このような場合ほんの2時間程度しか睡眠を確保できないまま試験が始まります。

勉強した甲斐があって、勉強しないより遙かに高い得点を得ることができると思いますが、しかし、万全の状態であれば起きないようなミスが起きやすくなる可能性は高まるのではないでしょうか。単純な計算間違いであったり、時には名前を書き忘れることさえ起きるかもしれません。

このように、同じストレッサーではあっても、当人の睡眠状況などによってその影響も変化するわけです。

体力をつけることは一つのストレス対策

ここで体力という事に注目すると、おそらく体力がついている状態の方が、ストレッサーによる影響を受けにくいのではないかと想像します。

あまり極端な例は避けようと思いますが、例えば、社内でマラソン大会への参加が義務付けられたとします。

このような場合、普段マラソンや運動に馴染みのない人にとって、マラソン大会は大きなストレッサーと認識されるでしょう。

その他、通勤電車の混雑時、体力の大小によって受ける負担も変わってくることでしょう。混雑時に吊革を握りしめて持ちこたえるという行為には体力が必要とされます。その場合、体力があった方が、その状況をしのぎ易くなるわけですが、体力に自信があない場合には、20分という時間でさえ長く感じられるでしょう。

ストレスの多い現代社会の中では、体力をつけておいた方が、何かと凌ぎやすい場面が多いようではあります。体力を高めることは一つのストレス対処の方法と言えるでしょう。しかし、体力をつけることだけがストレス対処の方法でもありません。

マラソン大会にしても適当に手を抜いて流してやり過ごすという方法もありますし、満員電車の混雑を回避する方法も探してみれば見つかるかもしれません。体力は一つ注目できる観点ではあると思いますが、全てではないわけです。

コラム一覧へ