新企画のプレゼンに挑戦するBさん

Bさんの社内では、新しい企画を出す場合には、ある会議でのプレゼンを行い、各方面からの意見をもらうことになっていました。そして、そこでの反応によって、その先に企画を進めてよいかどうかが問われるのでした。

Bさんには前々から実現してみたい企画がありました。Bさんの会社は元々、物を作る会社でしたが、Bさんはそこに留まらず、どこかのお店のワンフロアを全て企画の舞台にしてみたいと考えていたのです。このような企画は突拍子もない考えでしたが、これまで先輩が自分の企画をどんどん実現させていく姿を目の当たりにする中で、いつからかBさんの夢のようになっていたのです。

一体、どのような企画なのでしょう。また、どんなに優れた企画であっても、プレゼンを成功させなければ、会社に自分の思いは伝わりません。どのような批判や質問が浴びせられるか当日になってみなければわからないのです。

多くの同僚は無難な形を選び、そこそこの評価を得て良しとしていたものですが、今回のBさんは見るからに、懸けているものが違いました。まるで、この企画が通らなければ仕事を辞めるのではないか、と思うくらいの形相です。

プレゼン

数か月の間、残業を続け、プレゼンで使う資料を完成させていこうとしたのでした。34才で、これまでにないほど働いた月日には違いありませんでした。30代にして、これが青春なのではないかと思ったのでした。もう、迷いからはすっかり抜けているようです。それにしても、Bさんはどんな企画を考えているのでしょう。また、成功するのでしょうか。

しかし、どうやら、成功や失敗という次元で動いているようではないようです。

◇ある30代女性Bさんの生き方

この物語風記事は数話に分けて書かれています。

第5話へ進む→シルクロードの惨敗    

第1話から読む→Bさんの迷い~後輩から届いた招待状~