医療関係機関におけるカウンセラーの仕事とは

当オフィスは、医療機関ではありません。分類すれば、私設心理相談領域と呼ぶことができます。

私設相談の話は別項にて触れていますが、今回は、医療現場に従事するカウンセラーの仕事に焦点化したいと思います。

医療という領域はやはりその幅は大きいものです。

フロイトを例に挙げましたが、心理臨床家の活動分野には、まず精神科での活動が挙げられます。精神科と言っても、幾つかの種類に分けて考える方が現代社会においては適しているでしょう。

精神科を分類するとすれば、下記の様なと表現することもできるでしょう。

  • 単科の精神科
  • 総合病院内の精神科
  • 精神科クリニック

医療機関

単科というのは、精神科単独の病院ということになります。(また入院設備があるということも特徴として言えるでしょうか。)総合病院では種々の診療科目が集まって一つの病院となっていますが、単科の精神科は精神科専門の病院と言えるでしょう。

次に、総合病院の精神科ですが、上述したように、各診療科と並列で精神科が設置されているタイプの精神科のことです。精神科医が常駐している場合と、月に2回程度の診療日を設けている場合など様々です。

もう一つが、精神科クリニックです。精神科の専門医が外来をメインに診察を行っています。

近年では、精神科と言わず、心療内科という名称で精神科医が診察を行っているクリニックも多くなっています。

以下は、精神科に従事する心理カウンセラーの場合について少し詳しめに触れてみました。。

心理カウンセラーが精神科に従事した場合に担う仕事とは

まず、精神科では、精神科医が、うつ病をはじめ、パニック障害などの各種精神疾患に関する治療を行っているわけです。

精神科を受診する場合、病院によって受付け方や、診察の進め方は様々です。予約制の病院もあれば、予約を必要としない病院もあります。最近では、予約制を基本とする病院が多くなっていますが、予約をしても待ち時間が非常に長いという現象があちこちで起きているようです。

精神科を受診する場合、多くの場合精神科医の診察に先行して、問診票への記入と、心理士や看護師が現在の様子や受診に至る経緯を一通り質問するという時間が設けられています。こうした時間が、医師の診察の前に、30分や1時間程度確保されている場合もあります。

そして、そこで語られたことも参考にしつつ医師は診察を行うわけです。

医師は、診察を通して考えたことを患者に説明し、投薬や休養の必要性などについて話し合います。中には、入院を必要とする場合もあるでしょう。初診の場合、2回目以降の診察よりは長い時間をあてる場合がほとんどで、30分程度の時間を要するわけです。

そして、次回の予約を促し、薬の副作用や効果の様子をみながら診察を継続していきます。精神科外来のおおよその様子はこのようなところです。この他に必要に応じて、グループワークや、心理検査なども行うことがあります

さて、具体的に医療関係機関の中でカウンセラーはどのような活動をしているのでしょう。現場によって様々ではありますが、特に精神科における活動項目を下記に列挙してみました。

カウンセリング

カウンセリングは、どのタイプの医療機関においても行われている活動と考えられます。主治医から依頼があって、カウンセリングを開始するという場合が最も多いのではないでしょうか。内容としては、休養中の過ごし方、社会復帰への準備、人間関係、性格に関することなどが挙げられるでしょう。

コンサルテーション

コンサルテーションは、他の専門職に対する相談活動を指します。病院内であれば、医師や看護師、薬剤師などに臨床心理学見地からの見方を伝えるなどがそれにあたります。医師や薬剤師、看護師はそれぞれ専門性を持っているように、臨床心理士にも独自の専門性があります。異なる立場からの見方を伝えることが可能な場合があるわけです。

心理検査

病院内では検査を担当する機会も多いでしょう。心理検査の中には、多くの時間を要するものも少なくありません。単科の精神科で多い印象ですが、一概にどこが多いとは言えません。心療内科より精神科でこの検査が多い、ということも一概には言い切れない面があり、その都度、適する検査を選択することになります。

心理検査では、性格の傾向、気分の状態、認知機能などに関する各種検査があります。カウンセリングの延長線の中で行われることもあれば、医師が診察で用いるために、心理士に依頼するという場合もあります。検査には、WAIS、エゴグラム、YG、SDSなどが挙げられます。

グループワーク

精神科では、一度に同じ時間・場所に集まってワークを行うこともあります。作業療法とはまた別の意味合いがあり、その方法は様々です。こうした活動は単科の精神科で多いのですが、最近では精神科クリニックでもグループワークを行う機会が増えているようです。特に復職に向けてのプログラムを組んでいるクリニックをよく見かけるようになりました。

その他

病院組織となると、研究活動を任されることもあるでしょう。臨床心理士という資格は、修士課程卒業をベースに作られたものです。研究に関する訓練も得ていることから、医師らと共同研究を行う場合もあります。元々、臨床心理士の専門性の一つに、研究活動が挙げられています。よりよい援助方法を探求したり、活動内容をまとめるなどがこの活動に該当します。