臨床心理士が活動する7つの領域

臨床心理士が、どのような現場に従事しているかをまとめてみました。

臨床心理士と言えば、多くは病院で働いているイメージが強いのではないでしょうか。または、昨今では、スクールカウンセラーが学校に配置されているので、そのイメージがあるかもしれません。実は、非常に多くの領域で活動しています。

日本臨床心理士会の分類では、臨床心理士(カウンセラー)活動領域を7つに分けて考えています。下記はその分類を参考に作成した表になります。

 医療関係機関

待合病院では、精神科に限らず、多くの診療科目と関係してきます。確かに、精神科との関係が多くなりますが、特に近年は、身体科との関係も多くなってきています。
※身体科とは、体の病気を専門とする科目のことです。整形外科や眼科などは身体科に分類されます

教育関係機関

  • 小・中・高の学校
  • 幼稚園
  • 予備校

生徒学校にスクールカウンセラーの配置が進み、多くの臨床心理士が従事しています。予備校にもカウンセラーが配置されるほどになりました。

 

 

産業関係

  • 企業内の職員相談室
  • ハローワーク、就労支援機関

スーツ姿一般企業就労に関する相談は、公的な機関も設置しています。そこに臨床心理士が配置されることもあります。キャリアカウンセラーとは別に、心理カウンセラーを配置することがあります。

また、一般企業の中で、職員の相談にあたるカウンセラーもいます。

 

 

福祉関係

  • 児童相談所
  • 女性相談センター

福祉関係機関の中でも、他職種と共同して、カウンセラーが活動しています。

司法・警察

  • 家庭裁判所
  • 警察署

犯罪の被害にあった方へのカウンセリングも整備されるようになってきました。

大学・研究所

  • 大学の学生相談
  • 大学院付属心理相談センターなど

大学の様な研究機能をもった機関にも、カウンセラー(臨床心理士)は在籍しています。

私設心理相談

組織の中ではなく、独立してカウンセリングを専門とする機関もあります。当オフィスもここに分類されます。

概観ではありますが、以上のように幅広い分野で活動しています。

勤務形態もそれぞれで、週1回だけの勤務もあれば、常勤として、務めている場合もあります。そのほか、月1回から数回という変則的な勤務もあります。臨床心理士の人数は、3万人を越えました。

この10年程の期間で、1万人ほどが増えたのです。滅多にカウンセリングの仕事をしているという人と会う機会はなかったかもしれませんが、今後はもう少し、日常生活の中で目にする機会も増えて行くのではないでしょうか。

外部サイトになりますが、こちらもご参照下さい。→臨床心理士の活動の場

なぜ色々な場所で臨床心理士は活動しているのか

カウンセリングと言えば、精神科で行われているもの、という認識のされ方は圧倒的多数だと思います。つまり、うつ病などで通院中の人が、カウンセリングを受けているのだろうという認識です。

確かに、病院でカウンセリングが行われていることは確かであり、その実施回数もかなりの数になると思います。ですが、うつ病で通院中の人だけがカウンセリングの対象であるかといえば、そういうものでもないのです。

上記で示したように、ハローワーク等の就労関係機関でもカウンセリングが行われています。その他、企業や学校でもかなりの数で行われています。

もし、就職先を迷っている人がいたとしたら、そこには心理カウンセリングをご利用いただく意味がある場合があるでしょう。

仕事を探している時には、これまでと同じ路線の仕事を探すのか、または、何か別な方面へ向かった方が良いのだろうか?とそのような迷いを抱えているかもしれません。

もし、就職先に関する詳細な情報がある場合にでも、情報だけでは気持ちがまとまらないこともあるのではないでしょうか。カウンセリングでは、その迷いについて伺っていくことになります。(では、キャリアコンサルタントとの違いは?という疑問も出ると思います)

このように考えると、心理カウンセリングが意味をなすシーンは、我々の生活の中のあらゆる場面に存在するのではないかと思われてきます。それ故に、カウンセラーが働く場所は多岐にわたるのではないでしょうか。