セッション体験

カウンセリングでは心理支援を行っているわけですが、日常生活上でも心理支援は行われています。このことに関しては以前の記事でも触れました。

大まかな図式ですが、カウンセリングと日常生活を下記図のように分けて考えることができます。

日常生活とその体験

まず、日常生活とは我々が普段生活している空間や交友関係の展開される場のことを指しています。学校であったり、家庭であったり、職場であったり、カウンセリング以外の時間のことです。ここでの登場人物は家族や友人、知人、医師、教師など、カウンセラー以外のすべての人を指します。

この日常生活の中で、人は様々な体験を通して、カウンセリングに行ってみようと考え、カウンセリングオフィスなどに問い合わせが生じるという流れがあります。

カウンセリングにおける体験

カウンセリングの場は、日常生活とは異なる異質な空間です。これを非日常という言葉で表現することがあります。非日常は日常生活の中にも存在するのですが、カウンセリングは、カウンセリングを行うことに特化した非日常的な空間と考えています。

カウンセリングの訪れた方は、ある種の変わった体験(日常生活ではあまりない体験)をなさって、日常生活に帰って行きます。この体験自体にどのような意味があるかについてはまた別な機会にと思います。

冒頭で述べたように、カウンセリングの中で心理支援に関する多くのことが行われているかというと、そうではないのです。カウンセラーはある種の心理支援を行ったに過ぎません。

セッション体験

再び日常生活へ

カウンセリングの後に、日常生活へと戻って行かれますが、さらなる心理支援はこの中で行われています。

例えば、家族のことで悩んでいた主婦の方がカウンセリングにお見えになってカウンセリングを終えてお帰りになったとします。

日常生活上には、長くの友人がいます。

カウンセリングの後に、久々にその友人と食事に行き、十分に自分の悩みをお話になり、気持ちが楽になったとしたらどうでしょう。

このとき、このご友人がこの女性と食事に出かけたことは心理支援として作用したわけです。これはカウンセラーが行った仕事とは見えないわけです。

信頼できる長くからのご友人に気さくにお話したことが、大きな心理的支えになったのでしょう。

上の図で考えると、この方の心理支援は、日常生活で大きく進んだと考えられるわけです。

では、カウンセラーは何を行ったのか?という疑問が残ります。そもそもカウンセリングは必要だったのでしょうか。