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心理臨床オフィスまつだ

失恋は苦しくて切ないばかり?

恋 気持ちの整理

恋愛・失恋を、ライフイベントと捉えることが適切であるかどうかわかりませんが、生きて行く中で大きな衝撃を持つことは多くの場合に確かです。

恋愛は人類の長いテーマ

人類の文化的歴史を見ても、様々な音楽、詩、絵画などが恋愛と関係して生み出されてきました。文化だけではなく、歴史の陰に恋愛があったと言ったとしても過言ではないでしょう。

精神分析を創始したフロイトが、生きることを、働くことと、愛することであると述べたというエピソードがが残っています(諸説あるようです)。

このように、恋愛は生きることの大部分を占めることとなることもあるようです。

もちろん、人生のどこに価値を見出すかという点については個々人によって違い一概に言えることではありません。しかし、恋愛というテーマは長く人類と共にあり続けています。

初恋と2度目の恋

恋愛とりわけ初恋については、映画や小説、歌に頻繁に登場するように思います。また、2度目や3度目の恋の模様が描写される作品も少なからず多々あります。

恋愛も初恋と、2度目の恋愛ではまた別な体験があるものかもしれません。恋愛は2度以上あることとして書いていますが、これも個人によってその形は異なることと思います。一生一度の恋も多くあるもので、このことも多くの小説や映画に描写されています。

恋愛と悩み

男女の別れ

これだけ我々の生活や意識と共にある恋愛は、時に迷いや悩みを生むこともあるでしょう。これは決して不思議なことではなく、むしろ悩みが伴っている方が恋愛らしく見えるようでもあります。苦しいことが恋愛なのかと考えると、敬遠してしまいたくなるという場合すらあるでしょう。

もう恋はしませんと、心に誓っている人もいるものなのでしょう。切ないばかりの思いをなさった方も大勢いらっしゃることでしょう。

これらは十分にカウンセリングのテーマにもなり得ることでしょう。

繊細な性質

恋愛は、他の話題に比較してとりわけ繊細な性質を持っているようにも感じます。これは、恋愛を体験するその人、その人の感性の違いかもしれませんが、時に、恋愛に関することは、口にすることも避けたいような気持の時もあるのではないでしょうか。

この辺りのことは非常に難しく、詩人もその表現に迷っているのではないか、むしろこうしたことを表現できる人だから詩人になれるのではないかと思います。

恋愛は千差万別

もし恋愛のことを少しわかったようなつもりになった時が来た時には、あくまでそれは自分越しに体験された恋愛の理解であり、その体験の仕方は千差万別なのであるということを思い返してみるというのはどうでしょうか。

人類と恋愛は共にあるという大きなことを冒頭で書きましたが、それだからこそ、恋愛の形も千差万別になっても不思議ではありません。

小さな恋も大きな恋も大事な事

もう一つ触れておきたい事に、誰かを好きになる事、或いはそれが叶わないことは、当の本人にとって人生の一大イベントです。全てと表現する人さえあるでしょう。

こういう言い方は適切ではないかもしれませんが、そして、そこに夢中になる自由や権利があります。

世の中には「費用対効果」、「メリット・デメリット」などという類の言葉が溢れかえっています。恋愛をこのような性質と同じに捉えている方もあるでしょう。それも一つの価値観ではあります。

一方、そういう類のものではない、とお感じになられる方もあるでしょう。

これは恋愛の大小によりません。その恋心がどこで生まれるかわからないわからないものです。

華々しい限りに壮絶な恋愛として生まれることもあれば、誰にも気づかれずそっと消えていくような恋もあるでしょう。

どちらの恋に価値があるのか、これは天秤にかけられるようなものではありません。

とにかくその気持ちは大事に扱われていただきたいものであると思っています。

失恋の痛み

傷心旅行

失恋の最中にある時、その苦しさから、他の事が何も手につかなくなることさえあります。

仕事や学業がそっちのけになってしまっても不思議ではありません。

失恋休暇というものは存在しませんが、(また存在したとしても申し出の方法には配慮が必要ではないでしょうか・・・)通常、いつもの生活を維持できる方が不思議なくらいです。もちろん、いつもの生活が失恋の痛みを紛らわせてくれているという面もあるのでしょう。

中には、「失恋したので引っ越す!」とか「旅に出る!」という思いもあると思います。

実は失恋休暇は存在します:休暇制度活用事例集 こちらの資料の34ページです。

友人たちには通じないかもしれない

失恋に限ったことではありませんが、もしかすると失恋の話は友人たちにはじっくり話すことはできないかもしれません。

友人を疑うわけではないのですが、やはり限度があるようです。ずっと失恋の話に付き合ってくれる友人は少ないものです。

時間も必要

嘆きの壁

それだけ大事なものを失ったのですから、苦しくて仕方ありませんが、すぐにというわけにもいかないでしょう。徐々に、段々とということになるかとは思います。

すぐにでも新しい出会いを探して・・・という方もあるようですが、人によっては傷口を広げたり複雑になってしまう可能性が大いにあると思います。

十分に嘆く時間が必要と言ったら苦しすぎるイメージになってしまうでしょうか。

何を失ったのか

幅広く、何を失ったのかに思いめぐらせることもあるでしょうか。

シンプルに「一つの恋」ということもあれば、その人にとっての「一つの時代」を失ったくらいの衝撃があったのかもしれません。

まとめ

失恋は壮大なテーマです。ここには表現しきれないこともあります。

古い文学作品などよほど参考になるでしょう。

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