最終更新日 2025年6月10日
「うつ」ないしは「適応障害」等で精神科・心療内科クリニックへ通院中の方が主治医の勧めにより、臨床心理士などのカウンセリングを開始することがあります。
これらの周辺領域のことを整理し、また当オフィスのご案内のためにこのコンテンツを作成しました。
うつのカウンセリングについて
現代において、「うつ」は主に精神科・心療内科で医師が薬物療法にて治療にあたっています。
時に、病院内のスタッフである臨床心理士が、診察と並行してカウンセリングを担当することがあります。
全てのうつ治療中患者に行われるものではなく、医師の判断や本人の希望などによって開始されています。
精神科・心療内科の医師がカウンセリングの活用を考える時
昨今では、心理スタッフの在籍する病院も年々増えており、柏市や松戸においても病院内で実施可能とする機関もあります。
病院内に心理スタッフがいない場合には、病院外の提携カウンセリングルームを案内されることがあります。また、ここまではっきりしておらず、自分で探すように説明があることも稀ではありません。
もし、なぜカウンセリングなのか疑問に感じた場合には、よく医師と話し合うことが肝心だと思います。通常、病状が少し落ち着いた辺りでの開始が標準のようです。
- 関連ページ:誰かにカウンセリングを勧められたときに考える事
ご利用になる背景事情
医師の診察単体ではなく、なぜカウンセリングが並行されるのでしょう。
- あまり薬を増やせないなどの事情ある
- 或いは、薬主体よりも意義があると医師が判断した場合
- 仕事や生活上で、なんらかの悩みを抱えている
- 自分の気持ちを整理したいと望んでいる
- 症状が落ち着いてきたところで主治医が自身を振り返る場を提案している
- 同様に、次の生活の準備を開始するためにカウンセリングの活用に意義を持つ場合 など
あくまで少数例ですが背景には、これらの事情があるのではないでしょうか。
どうしても診察は短時間にならざるを得ないことが多く、じっくりと対話を交えることが難しい時代にもなりました。ですが決して短時間だからと言って診察を省略してカウンセリングということではないのです。それぞれに意味があるとお考えいただければと思います。
また、精神科や心療内科ではなく、別の主治医がカウンセリングを考えることもあり得ます。
この場合も、主治医の考えがどのようなものであるかをよく質問して話し合うことが肝心だと思います。心身の不調の背景になんらかのストレスなどの存在を考えているのかもしれません。
診察と並行して進める
精神科や心療内科クリニックにおいて、医師とカウンセラーが協同して、診察とカウンセリングを並行的に進めて行くことがあります。どのような形態で行うか(付属の心理相談室のような施設が設置されている場合等)については、その病院のスタイルによるところが大きいと考えられます。
全ての病院にカウンセラーが配置されているものではなく、医師と受付の人で構成されるクリニック、医師、看護師、受付で構成されているクリニックなど様々です。
もし、カウンセリングも利用していくという方向で話が進めば、医師の診察とは別に、カウンセラーとの時間が設けられることになります。(病院によってスタイルが異なります。)
人によっては、精神科医と臨床心理士の違いに疑問も出てくるのではないでしょうか。
並行例
例えば、うつ病、適応障害、パニック障害などの治療のために社会から一時的に離れていた人が、一通りの医学的治療を終え、求職活動に差し掛かった時に主治医はカウンセリングを考えるかもしれません。
一つには、今後の生活をどのように進めてゆくかなどを話し合っていくためです。
このように、医師の診察とカウンセラーとの面接を並行することで、より多角的な支援となる可能性はあるのだと思います。
診察単体の方が多い
精神科等でカウンセリングの必要性を医師が感じる割合はそこまで高い事ではありません。医師の方針にもよるのだと思いますが、それでも8割もの患者に勧めることは多くの場合にはありません。
また、本当は必要だと医師が感じてもマンパワー不足という可能性も考えられます。その場合、病院内では並行できなくとも、外の機関を案内されるなどの可能性も十分にあります。
必ず並行するものではありませんが、並行が有益に働くこともあります。病院によっても方針や考え方は様々ですので、カウンセリングの活用についても主治医とよく話し合うことがやはり大事なのでしょう。開始のタイミングもそれぞれで、一般的にはうつ病の治療が少し落ち着いた辺りなどに提案することがあります。
当オフィスの場合のカウンセリングについて
当オフィスは医療機関ではありませんが、ご希望に応じて通院中の方の「支援」も行っております。
ご希望の場合には、主治医に話を通してからお申し込みください。
対話を通してのカウンセリングを通して、よりよい方向を探す支援を行います。その他、体にアプローチする方法を介することもあります。こちらの方が合っているという場合には、2回目から幅広くリラックスできるような方法も取り入れております。
例えば、体が重苦しいような体験をなされているときに、リラックス感は心理援助的な意味合いも持つことがあります。
保険は適応されず費用のかかることです。利用に際してはよくご検討ください。
※認知行動療法は行っておりません
ご利用の方へ
カウンセリングをご利用になるには、心理臨床オフィスまつだのHPの案内をご参照下さい。
料金や予約方法を説明しております。
当オフィスは、千葉県柏市に開室しています。柏駅からは徒歩で約7分です。