主治医から心理学的リラックス法を勧められ、体へのアプローチに取り組むこともある

ブログ著者:臨床心理士 松田卓也

受診の帰り道 ストレス・メンタルヘルス全般

主治医から、「リラックスして下さい」と勧められた経験を持つ方も多いと思います。

これは精神科や心療内科でもある話ですし、内科や整形外科、耳鼻科、ペインクリニックなどでもあり得る話です。

リラックスは日常生活レベルの言葉としても使われますが、実は臨床心理士もリラックス法を学ぶことがあります。

そのため、医師がより直接的に「臨床心理士のリラックス法を・・・」というように依頼を出すこともあります。

主治医からリラックスを勧められたとき

医師がリラックスを勧めるような状況とはどのようなときでしょう。

例えば、眠れないとか、肩が凝る・・などというとき、睡眠薬や湿布が処方されるかもしれません。

それに加えて、「もう少しリラックスできるといいですね」などとセリフが続くことがあるかと思います。これは多くの人が経験するところのやりとりです。

そして、この場合のリラックスとは、「シャワーだけではなくお風呂にしっかり浸かって良く休みましょう」という具合の話です。

この他には、軽い運動や音楽、深呼吸、などが話題になるでしょう。

これらで症状が快方に向かう方もあるでしょう。これは生活指導のような話です。

専門的なリラックス法を勧める医師もいる

願い

そして、医師の中には、臨床心理学的なリラックス法を勧める方もいます。心身医学などを学んでいる先生であるとそういう発想も生まれると思います。

漸進的筋弛緩法が代表的です。そのほか自律訓練法、臨床動作法もリラクセーションに応用できます。

そして、実はその専門的リラックス法とは、我々臨床心理士の専門分野の一つでもあるのです。

医師が言語によるカウンセリングを勧める場合もあれば、リラックス法を勧める場合もあるということです。

※実際的には言語カウンセリングとリラックス法の併用のような形になることもあります

これも心理援助の一つの形式

カウンセリングの方法を別な視点から述べると、言語を主たる援助手段とするカウンセリングの種類と、言語以外を主とするものとに分けることができると思います。 多くの場合、言語による対話などをイメージすると思います。

ですが、実際には、多くの手段が取り入れられています。 そこには様々な事情があります。例えば、言葉による援助が困難、苦手などな場合が一つです。言葉を第一手段とする人達もいますが、それ以外の方法も開発されてきました。

通常、50分程度の心理カウンセリングの中では、カウンセラーが質問を投げかけたり、お互いに考え込んだり、何かを話し合っていくような時間となります。

しかし、例えば臨床動作法の様な援助手段の場合は、ほとんど言語のやり取りはありません。もちろん、全く言葉を使わないものではありませんが、あくまでそれは、メインではありません。

言語面接のように、テーブルを挟んで進めるという光景ともがらっと変わり、専用のマットを敷いて行う場合もあります。

服装も、できるだけ動きやすいものをお願いする位ですから、何かを話に出掛けるカウンセリングとは全く趣が異なります。 ですが、これも一つの援助手段なのです。

どのような時に、言語以外の方法が用いられるのか?

先にも挙げたように、言語での援助が困難と考えられる場合には、一つの選択肢として挙げられるでしょう。 その他には、カウンセラー側が、特にその方法に習熟している場合、言語よりも、有益な体験が想定されるような場合などです。

そして、医師が症状の背景に心身の緊張を想定しているような場合に、一つの選択肢としてリラックス法を提案している可能性が考えられます。

悩みや不調を抱えている際、持続的な緊張状態にあると医師が判断することがあり、その文脈でリラックスを提案するわけです。

持続的な緊張状態にある方が、リラックスすることにより、すっきした感じや、ほっとする感じを体験できたならそれは意義があると言えるのではないでしょうか。

現代社会は緊張の連続

考えてみれば、現代社会は緊張の連続です。身近な所では物理ストレスとなるスマート―フォンの携帯が常態化したことは、ストレスとの関係に誰しも納得がいくのではないでしょうか。

物理的ストレスのみではなく、人間関係や仕事の仕方にも大きく影響しました。

その他、働きに出れば会議もあれば、人手不足による余裕のなさなども緊張を生み出すことになります。

さらにはコロナウイルスの登場辺りから蔓延する昨今の社会不安は、いいしれぬ緊張を生み出しています。

こうした日々の連続は、リラックスして、ほっとする間さえも与えてはくれないのかも知れません。

これは心療内科・精神科に限らず多くの医師が感じている所ではないかと思います。多くの科の医師と臨床心理士とで協働の可能性を持っていると考えております。

まとめ

当オフィスでは、臨床心理学的なリラックス法にも取り組んでいます。

取り組んでみたいという方は、主治医と相談の上、「カウンセリングの枠」でご予約下さい。