愚痴を言う相手はよく選んで細心の注意を払う

信用できる人

最終更新日 2025年6月3日

しかし愚痴ぐらいということで、口にしてしまったがために、嫌な思いをする結果になることもあるのではないでしょうか。

今回の柏心理通信では、身近な、愚痴に関することを取り上げました。

愚痴を言う相手を間違えると・・・

愚痴を言ってしまったことで、中には説教をする人もあれば、怒る人、泣いてしまう人、密告する人など、その場のことで済まなくなってしまうこともあるでしょう。

そのため、実はかなり愚痴を制限している人もいるのではないかと思っています。愚痴を言う相手は非常に大事であると感じます。

相手を選ぶということに罪悪感を感じることもあると思いますが、世の中には、ある人の前では、わざわざ話題にしてはいけない話題が存在することも確かでしょう。

それは、人間関係上の、一つの配慮、思いやりという側面ももっているのです。

夫婦の場合

愚痴とは、環境を変えたいとか責任を取ってほしいとかそういう話ではなく、ということを書きましたが、こんな経験をお持ちの人は結構いると思います。

例えば、主婦の方が週の2、3日ほどパートに出ている時に、何らかの愚痴が出て来たとします。それを旦那さんに「今日、こんなことがあったのよねー」と話した際に、<そんな思いするならパートなんか出なければいいのに>と冷たく流されるような、そんな場面です。

この場合の主婦の心境を考えると、一言の愚痴を言いたかったというだけのことだったと思います。しかし、物事はうまくいくことばかりでもなく、旦那さんは、辞めたら?というようにコミュニケーションを取ったわけです。

後味の悪い感じが続くような場面であります。

この場合、流されるということで一応終結しましたが、もう少し気の早い旦那さんであれば、辞めるように促しを始めるかもしれません。奥さんとしては、内心そういうことじゃないのに・・・」というお気持ちでしょう。

しかし、自分の事を思って言ってくれているということでもあると、複雑な気持ちにもなられることでしょう。難しいものです。

相手は選んだ方がいい

このような場合、もしママ友に愚痴っていたらどうなっていたでしょう。

もう少し、話は続きそうな感じはします。時には十分に愚痴ることが可能かもしれません。

しかし、時に人の気分には余裕がなかったりすることも考えられますから、そのママ友の状況によってはまた違った展開を見せることもあり得るでしょう。

もしも宝くじが当たってしまったら大変かもしれない

筒抜けですから

愚痴も人には話しづらいこともありますが、良かったと思える話題でも人には言いにくい場合があります。

愚痴を言う相手にも通じるところがあるため取り上げたいと思います。

家庭内であれば何気なく話題にできることでも、外では話せないこともあるものでしょう。

例えば、宝くじが当たってしまった場合、喜びの反面、動揺も伴うでしょう。1億円ものお金が急遽手に入ることになったら、穏やかにしてはいられないのではないでしょうか。

また、その使い道についても迷うものがあります。宝くじは当てるつもりで買っているとは思いますが、実際あたってしまうとどうしていいかわからなくなりそうです。

そこで、自慢したい気持ちもあるかもしれませんし、迷いを相談したいという気持ちも生じるでしょう。

うっかり話すのは怖い

ですが、うっかりそのことを近所の人に話してしまったならば、たちまちにその噂は広がってしまうような気がします。

自分自身の人生を振り返っても、宝くじが当たったということを堂々と語った人は一人もいません。あそこの売り場で1等が出たという話は複数確認しているのですが、「私が当たった」という話は一向に聞こえてきません。

もしかしたら友人たちの中には、宝くじを当てていた人がいたのかもしれません。

このような時には、親戚が増えるとか、疎遠になっていた人たちから次々に連絡が来るなどという話を聞きます。あれは実話なのかもしれません。

関連資料:宇治拾遺物語 夢買ふ人のこと ※古典に学ぶところがあります。読めませんが。

1億円の使い道

もしも1億円ものお金を手にしたら、どのような使い道を考えるでしょうか。1億円あれば家を建て替えることもできれば、世界一周旅行もできます。満漢全席を頻繁に食べながら旅行を続けても使い切ることは難しいでしょう。

車を買おうと考える人もいるように思います。しかし、あまり目立つ車を購入すると、それだけで周囲の人からは注目が集まってしまいそうでもあります。やはり人知れず、高級料理などに費やす方が無難でしょうか。

中には、環境保護等の活動をされている団体へ寄付を考えるというひともあるでしょう。全額とは言わずとも、半額、三分の一程度を寄付するのです。また、親類の間にだけ秘密を打ち明け、分配するという人たちもいるでしょうか。宝くじの受け取りそのものを辞退する人もひょっとすればいるかもしれません。

たくさんの迷いがあると思いますが、しかし、なかなか人には話しにくい話題であるところが非常に苦悩を生みそうです。そんな相談をされても、自慢にしか聞こえないという人もあるでしょう。

やはり人には話せない話が存在する

こうして考えると、やはり人には話せないことというものは結構あるようです。それは愚痴のような話であっても、宝くじのように喜ばしい話であってでもどちらでもこういう状況が起きるようです。

主婦の方々は、人知れず人には言えないことを、呑み込んでいる面があるのかもしれません。人知れず、このようなことに悩む様子はどこか孤独との戦いにも見えます。

話す相手によっては、自分の世界を破壊されるという怖い事もあります。

特に大事な愚痴

得に大事な愚痴については、あまり多くの人に話さない方が良いのではないかという感覚を持っています。また、もし話す場合は、信頼できる相手を選んだり、場所や時間も考慮した方が無難であると感じることもあります。

自然とそのようになさっている方が多いのではないかとも思います。

世間からすると単なる愚痴と感じられる語りも、当の本人にとってはいかがでしょう。とにかく誰かに話してみたかったということなのかもしれませんが、実は大事な意味を含んでいることもあるのではないでしょうか。

愚痴が持つ意義は実は大きい

日常生活の中で何度も繰り返され、毎回同じような愚痴を言っているなぁと、聞いている側の人が感じることはあると思います。

しかし、その愚痴を言葉にすることで、自分が向かいたい方向を見失わず常に意識して置くことを手伝っているとも言えると思います。

その話に耳を傾けてみると、もしかしたらその人の大事にしていた思いを垣間見ることがあるかもしれません。尚更、相手をよく選びたくなることです。

このような際には、カウンセリングの場も一つの選択肢と考えて良いと思います。

まとめ

日本社会では予てから、世間というものを非常に気にして生活してきました。

今回の話題においてもそれが垣間見えます。

とにもかくにも、自らの立場を守ることは大事な事です。

他者に知られない方が良い事はたくさん存在します。