オリンピックを例にとると分かり易い話のように思います。
日本に外国の人がたくさんいらしたとき、我々は日本流の挨拶をするでしょうか、それとも外国の挨拶を交わすのでしょうか。
これは異文化交流に限ったことではなく、夫婦になることとも関連深い話ではないでしょうか。それは国際結婚ではなくともです。
異なる文化を持った人同士が夫婦になる
ある国においては常識とされることであっても、別な国では失礼に当たることがあります。
日本人などは、キスを交わして挨拶するようなことはありません。
ですが、映画を見ればわかるように、頻繁に挨拶代わりにキスを交わすシーンがあります。
また、握手は最近では日本人も交わしている姿を散見しますが、普段はおじぎが妥当でしょう。
握手の手を差し出されたなら、どうしたものでしょう。キスではありませんから応じることも可能です。
おもてなし
おもてなしというくらいですから、やはりお越しになる方の文化を尊重し、勉強するくらいの気持ちは必要なのでしょう。
片言の英語や中国語であっても、わざわざ勉強してくれた日本人がいるのだという気持ちは伝わるかもしれません。
一方、外国にお世話になるのだからその国の言葉を事前に学んでおこうなどと外国の方も考えていてくれるかもしれません。
夫婦においても、お互いの故郷を尊重し合うなどの配慮は必要でしょう。
番外編 どんなに口に合わない料理でも尊い

もし、一生懸命に作ってくださった料理が自分の口に合わなかったら、その時どのように振る舞ったらよいのでしょう。これは日本国内においてもよくあることです。これは深く考えることがあります。
料理は、夫婦関係において文化の違いが顕著になりやすいことでしょう。かの国民的料理漫画の「美味しんぼ」においても、山岡・栗田の新婚生活最初の喧嘩は朝ご飯に関する事でした。
はるか以前に、夫婦で下記のような論争が巻き起こったとニュースで聞いた記憶があります。かなりの大問題と化したのではないでしょうか。
味噌汁にご飯を入れるのよ!!
これが正しいの。一体何を教わってきたの。
自分の文化に誇りを持って良い
相手をの文化を尊重するのだからと言って、日本人がキスする必要がないことは当然です。
相手に合わせるだけのコミュニケーションには限界があり、合わせられた方もいい気持ちはしなのではないでしょうか。
悪い事をしてしまったなどと後で落ち込んでいるかもしれません。
逆に、無理に文化を押し付けられ強要されたならば、その時は今後の付き合いを考えざるを得ないという事ではないかと思います。このくらいの気持ちでいても良いのではないでしょうか。
夫婦に応用できることがたくさんありそう

これは、新婚夫婦や新しい親類関係などにおいても応用の効く話であると思います。
とはいえど、はじめは多種多様な混乱や誤解、ぶつかり合いなどもやむを得ないところがあるようにも思います。気長にお互いを理解して行こうとする態度が肝心でしょうか。
やはり別々な人
これは、寂しくなってしまう話かもしれませんが、いかに夫婦といえども、別々な人間です。
夫婦で似てくることもあるように思いますが、すべて同じというわけにはいかないものです。
食事も違えば、考え、趣味、交友関係、健康状態もそれまでの文化からしても別なものを持っているし、結婚後もそれぞれが構築していく文化があるものです。
一緒にということもありますが、どうやってもヤッターマンシリーズのロボットのようには合体できないわけです。
寂しい考え方ゆえに、もっと一体感を持ちたいという気持ちが出ることもあるでしょう。
まとめ
夫婦というものは当たり前のような存在ですが、なかなか手ごわいテーマを持つものでもあるようです。
夫婦は、カウンセリングのテーマの一つにもなり得ます。
とりわけ現代社会における夫婦となると、一昔前とだいぶ変わってきました。
都会の方ではパワーカップルなる言葉が生まれています。
かつての在り方を、「古い」という風に言い切る人もいますが、形は変わっても夫婦の本質に変化はないということもあるかもしれません。
どれが正解ということではないのでしょう。


