カウンセリング後に疲れを感じる事があるのはどういうことなのか

なんなのこれ

最終更新日 2025年3月4日

どこかに外出して帰宅したとき、あるいは試験の後、仕事の後などに我々は疲れを覚えるものです。

これは納得のいくことでしょう。

では、カウンセリングの後に疲れるのはどういうことなのでしょう?

リラックスできる時間などと言っている割に、疲れるというのは微妙ではないか?と思われる方もあると思います。

なぜカウンセリング後に疲れを覚えるのか

カウンセリング後に疲れるを覚える状況を幾つか想定してみます。

別に運動もしていないのに疲れを感じるのは不思議と感じるかもしれません。

ですが、冒頭でも少し触れましたが疲れを感じるのは運動の後だけでないことを実は多くの人が体験的に知っているものです。

上記で挙げた者の他、商業施設で何かのイベント参加、近しい方ではなくとも葬儀・結婚式、保険・携帯契約などなど、それほど動いていないのに疲れを感じる状況はたくさんあります。

はじめての特殊な環境による疲れ

これが一番わかりやすい多いのではないかと思います。

初回の場合は、とりわけカウンセラー側としても、よくお休みになられるようお伝えする位の慎重さを持っています。

まず、新しい場所へ足を踏み入れる状況は心理的緊張を生み出すものです。単純に自宅から遠いために疲れることもあるでしょう。

これはカウンセリングルームに限ったことではありませんから想像が付きやすいと思います。

どこかの病院にはじめて受診するとしても多少の疲れを覚えるはずです。

電車を乗り継いで、しかもその後に駅から15分も歩いたら夏の日なら汗だくになります。冬なら手がかじかみます。すぐに場所が見つかるとは限りません。これも毎日の同じ場所への出勤とは異なる点です。

カウンセラーとの接触、対話

そして、カウンセラーという存在は普段は接点がない事がほとんどです。

学校にスクールカウンセラーが配置されましたが、養護教諭程の存在感はないままに卒業する人がほとんどのはずです。

そういう得体のしれない人物に会うという状況もやはり疲れを生み出す可能性が高いのではないでしょうか。

ましてや、カウンセリングは通常一対一で、個室で行われます。

とてつもなく集中している可能性がある

カウンセラーとの対話が進む中で、様々なことに意識が向いたりします。

それは自分自身の在り方にということも含みます。

なんとなくテレビを見ている時、それは集中力を使っていないものですが、一生懸命に対話に臨んでいる際はその使用量が何倍にもなっていると想像しています。

別物ではありますが、人間、何かの試合中には怪我に気づかないことがあるほどです。

そして、カウンセラー側も例外ではなく、相当な意識の凝縮が起きているものです。

さきほどまで気になっていたエアコンの温度の事が忘れ去られ、気が付いたら体が冷えてしまうようなこともあります。

元々の疲れに気づく

これは非常に意義深く感じてもらえるのではないかと思いますが、カウンセリングによる疲れもあるにしても、それ以上に元々の疲れに気づいた結果という可能性もあります。

自分の在り方に意識が向くというのはこういうことも含むわけです。

難しい言葉で言えば身体感覚に意識が向いたことになります。

これらはかなり前向きな事情と言ってよいかと思います。

疲れを意識したことをきっかけに、久々によく眠れるなどと言う事もあり得るでしょう。

これも初回に起こり易いように思います。

もちろん、最近疲れを感じるようになったという具合に、何回か行った後でと言う事もあるでしょう。

その他の事情

初回に限らす上記のような事は起き得ますが、その外にも疲れを覚えることがあるものです。

それは対話の中で安全が阻害された時に起きてしまう可能性を

例えば、カウンセラーとの認識にズレが生じてカウンセラー本位になってしまった時などには脅威を与え、有益な時間とは認識されにくいものです。

カウンセラーの問いかけが、いくつも的外れで関係ない事にやたら意識を使わされるということもあるかもしれません。

それらが総合して疲れという感覚に体験されるものではないかと想像しています。

こうした疲れに関しては極力排除していけるよう、カウンセラー側が努めて行かなければなりません。

カウンセリングは疲れて当然などという風な態度はとりたくないと思っています。

無理にでもいくべき?

決して無理には勧めておりません。この点は重要な事でもあります。

下記もご参照下さい。

まとめ

特に初回に関しては疲れを覚える可能性が高い事を前提としたスケジュールを組んだ方が無難だと思います。

カウンセリングは1時間から長い機関ならば120分程度で設定していることがあります。

これは一仕事終えたくらいの消耗量となります。

体調も芳しくないような時は尚更に、不思議に思われるかもしれませんが休憩を取ってから帰宅したり、夜は早めに寝てゆっくりなさることをお勧めしております。