独り暮らしで朝早くから仕事に出る時、もしも目覚まし時計が鳴らなかったらどうなってしまうのでしょう。
同居人がいれば、いつもの時間に起きてこないことを心配して起こしてくれるかもしれません。
しかし、一人で生活しているとそのまま1時間でも眠ってしまう可能性があります。
目覚まし時計が鳴ることを信用できない
そもそも、目覚まし時計を使用する人は年々減少しているのでしょうか。
スマートフォンのアラームを使っている人が増えているはずです。
とはいえども、まだまだ目覚まし時計がなければ現代社会での生活は成り立ちません。中には、時計とアラームの両方を使っている人もいると思います。
悩ましい所には違いありません。
電池で動いている
電源は通常電池です。そのため、どのくらい電池が残っているのか全く想像がつきません。
1年くらいはもつのか、それとも3年なのか。
電池が切れたその時に、時を刻むことをやめるのです。
それはある晩の丑三つ時に人知れず突如訪れるかもしれないのです。
いつ止まるかわからない時計など信用できません。
もし夜中の三時に動きが止まったら、薄暗い日であれば朝方でもまだ3時と錯覚してしまう可能性があります。
ベルが鳴らない
ベルが鳴らなかった経験を持つ方は多いと思います。
どこぞで購入した時計は、必ず1年程で調子がおかしくなってきます。
強くたたいて形が変形してしまったのか、床に落としたことが影響したのか、それらは定かではありません。
余談ですが、時間通りにならないベルが、12時間後にしっかり鳴っている場合があります。その場合、いつまでも鳴りやまずアパートの隣人に申し訳ない事になってしまうのです。
ごくまれに時間がずれていることがある
これは致命的になるのですが、時計の時間そのものがずれているときがあります。
そしてそのずれを引き起こしているのはだいたいにして自分自身なのです。
例えば日曜日にも目覚まし時計を仕掛けたままにした際、朝7時になったために朦朧とする中で手探りで止めた時、ついつい時計の針の方を動かしてしまっていることがあります。
また、日曜日だから9時まで寝ようなどと、タイマーを調節し直したはずがやはり時計の針を動かしてしまっていることがあります。
これは気づきません。
そして月曜日の朝には鳴らないのです。
寝過ごしてしまう不安に襲われる
頼みの綱の目覚まし時計がこんな調子では、寝過ごしてしまう恐怖や不安に苛まれます。
そのため、安心して深い眠りに入れていないこともあるのかもしれません。
やたら早くに目が覚める時は、その可能性も捨てきれません。
この不安はストレスと化すでしょう。
ずっと気が張っていることになります。
2種類の目覚ましを時間差で作動させる
力技ですが、現代人にはこれしかないのかもしれないと思っています。
本来であればこんな生活はごめん被りたいものです。まるで電光掲示板が幾重にも重なった広告でも見ているかのような心地です。
先ほども触れたように、目覚ましと携帯のアラームを時間差でセットするのです。
二度寝したいところですが、現代社会においてはそれは諦めた方が無難なようです。
時間に追われるようで、こんな社会の在り方は人間の心身に優しいとは言い難いのではないでしょうか。
ミヒャエルエンデの作品にもあるではありませんか。
後書き
人は完璧な存在ではありません。
もし寝過ごしてしまった時には、誰かほかの失敗談を思いだすことにしています。
弘法も筆の誤りとも言いますし、長い人生1回や2回や3回や・・・・・20回でもそれ以上寝過ごしてしまったとしても不思議ではありません。
現代社会の方が求めすぎているという方が正確なのではないかと思うところです。
人間の生理的な所を度外視していないでしょうか。日に日に日の出の時間も日没も変わるのですから、なぜ人間だけ一定でなければならないのでしょう。無理を感じます。
メタバースに人間を合わせているような社会なのです。これはカウンセリングのテーマにもなりそうな話です。


