最終更新日 2025年1月11日
巷のドラッグストアに立ち寄ると、様々な商品が陳列されています。
昨今では、マスクが最も目立つでしょうか。
中には、頭痛に困って薬を探している方もいらっしゃるのでしょう。確かに、たくさんのタイプの頭痛薬が販売されています。
現代人は頭痛に悩まされているのでしょうか。
※頭痛は様々な原因で起きます。こちらはあくまで情報記事です。正確なことは主治医などにご確認下さい。
緊張型頭痛とは
頭痛にも幾つかの分類がありますが、その中で片頭痛は良く耳にしたことがあると思います。もう一つには、良く知られるところで「緊張型頭痛」が挙げられます。
このタイプの頭痛は、現代人に特に親和性が高いように思います。
特徴
特徴として圧迫感や締め付けられる感じ等を覚えるなどがあります。
その他、
- 発作性ではなく、持続性とされます。
- 心身のストレスにより悪化し、午後の悪化が多いとされる
などが特徴として挙げられています。
有病率
世界人口の38%というデータがあります。これはかなり多くの人が頭痛を経験していることを意味しています。
- 参考サイト:日本頭痛学会 緊張型頭痛
頭痛の背景
精神的緊張が持続すると、頭蓋筋の持続的収縮があるそうです。この時に様々な変化が体内に起きて、結果的に頭痛が現れていると考えられています。
また、長時間の同じ姿勢・デスクワーク・パソコン・スマホ・運転なども要因になっているようです。(これらも幅広くとらえれば物理的ストレスです。)
下記サイトにも、頭痛全般の事が紹介されています。
現代人は、IT機器にさらされ緊張している
眠りの方には最近非常に関心が向けられていますが、頭痛も現代特有と言って過言ではないのではないでしょうか。
IT機器が生活に浸透したのはこの10年です。一家に一台どころか、一人一台のスマホを持って毎日何時間も使用しています。学校も職場もIT機器が用いられ、切符を買う人は少なくなりましたがそのモニターもIT機器です。
これほどIT機器で囲まれた状態では、緊張型頭痛が問題化しても、やはりそうかと納得してしまう方が多いかと思います。
精神的ストレスが緊張を生む
物理ストレスの他、悩みや不安、対人関係等が緊張を生むことがあります。
これは、試験前とか、面接前などの状況を想像すると分かりやすいと思います。
多くの方が、緊張を感じているはずです。緊張とは、体のことでもあり、それが緊張型頭痛へと関係していくというわけです。
精神的緊張の例
当ブログ内にも幾つか、緊張に関連するページがあります。
会議で発言を求められるような場面や、朝の3分間スピーチなど、これらが緊張を生むことは容易に想像できます。
持続的に会議に出たりやスピーチをしなければならない状況とは、慢性的な緊張場面と言えるでしょう。
また、毎日恐ろしい上司と接しなければならない環境の方もあるでしょう。
緊張型頭痛を対象とする診療科
まず、かかりつけ医のような存在があるのならば、その医師にまずは相談をしてみるのが一つではないでしょうか。必要応じて、より専門的な医師への紹介をしてくれるかもしれません。
一般的には、下記のような診療科になります。
- 心療内科(関連サイト)
- 神経内科
- 内科
- 脳神経外科
- ペインクリニック
この他、頭痛外来という名称を掲げている病院もあります。
日本頭痛学会HPには、認定頭痛専門医が公開されています。
- 関連サイト:認定頭痛専門医一覧 (日本頭痛学会)
心療内科における緊張型頭痛の診察
関西医科大学がYouTubeで、模擬の診察場面を作成しています。
非常に丁寧な診察という印象を受けます。
ここでも首や肩の緊張に言及されています。
なんとなく持続する頭痛
頭痛の程度は様々なようです。
もしかすると、気のせいだと振り切って仕事に勤しんでいる方もあるのかもしれません。
これは頭痛に限ったことではありませんが、日本社会はなかなか厳しいと感じます。
頭が痛いですと言えば、即座に「薬は飲んだのか?」と、薬を飲んででも休んではいけないと言わんばかりの返事が返ってきそうな社会です。(想像です)
冒頭に繋がりますが、ドラッグストアに頭痛薬がたくさん並んでいるのは、頭痛薬を飲みながら頑張っている人がたくさんいることをやはり象徴しているのではないかと感じるわけです。
※頭痛は様々な原因で起きます。こちらはあくまで情報記事です。
まとめ
眠りの他、頭痛は現代人を悩ます代表格に挙げられます。
ストレスとのかかわりがあるタイプの頭痛(医師はこうした病態を心身症と呼ぶことがあります。)には、リラクゼーションの方面からも役立てられることがあるかもしれません。
医師がリラックスを進めたような場合には、臨床心理学的な支援の有効性について質問してみると良いのではないでしょうか。
当オフィスにおいても、臨床心理学的なリラクゼーション法をカウンセリングに取り入れることがあります。別サイトでも触れています。