人間関係は神話にも登場するほどに人類の生活と密接に関係してきました。家族関係から、友人関係、親類関係、職場の人間関係、恋人関係、サークル関係、ママ友関係など、我々の生活のあらゆるところに人間関係が関係してきます。
昨今では、母との関係がクローズUPされる機会が増えてもいます。 人に支えられたり、人との出会いが未来に繋がったりと多くのことをもたらしてくれることには違いありませんが、一方でそこに悩みが生じることも多々あることです。当然、カウンセリングのテーマとして登場することもあり得ることだと思います。 ここでは、幾つかの人間関係を概観してみたいと思います。
人間関係に悩むとき、カウンセリングは一つの選択肢
人間関係に救われることもあれば悩むこともあります。 自分の周囲のすべての人と馬が合うものではありません。中には苦手なタイプの人と出会うこともあるでしょう。しかし、例えば職場であれば、一緒に仕事をしたり、毎日顔を合わせざるを得ないことがほとんどでしょう。サークルや何かの会合でもこうしたことが起きると思います。
避ければ良いと単純に思う場合でも、避けられ得ない状況ということもあると思います。 そもそも、人間関係全般が苦手であったり、緊張するという人も少なくはないはずです。その人たちにとっては、人間が多く集まる機会はできれば避けたくなるのではないでしょうか。
しかし、あまり露骨に避けると何か言われることになってしまうかもしれませんし、曖昧な態度でいると出たくないところに出ることになったりもして、悩みはたくさんありそうです。
家族・親族関係
家族との付き合いは多くの場合長くなるものです。20歳で家を出たとしても、それ以降も家族の関係が続くものでしょう。50年以上の付き合いになることも稀ではありません。 同じ家族でも意見が食い違うこともあるものでしょう。時には対立したり、喧嘩することもあります。それでも家族は家族と言うこともあれば、お互いに距離を生むこともあり、単純な関係ではありません。
また、家族にはいくつかの種類があり、自分で作った家族の他、自分が生まれた家族、結婚相手の家族があります。嫁姑間の葛藤が生じることも稀ではありません。 親戚づきあいも人間関係に挙げられます。
法事や、結婚式の際には、親族が一堂に集まることも少なくありません。そんな時には、根掘り葉掘り近況を尋ねられることもあるでしょう。 就職は決まったのか?、君自身の結婚はいつなのか?・・・などと、たまに会う叔父さんいろいろ聞かれたような経験を持つ人は少なくはないと思います。中には、仕事を辞めたばかりの時や、就職活動に苦戦していたり、体調を崩しているときもあるでしょう。
- 関連テーマ:親子関係のカウンセリング
職場の人間関係
次に、家を出て独立したならば、職場でも人間関係があります。その関係はまちまちで、就職先の考え方や環境によってどのような付き合いになるかわからない面もあると思います。 家族のような同僚ということもあると思いますし、かなりクールな付き合いという場合もあるでしょう。
また、上司とか部下という関係性があり、友人との関係とも異なります。勤続年数や自分の専門領域、パート、派遣、正規雇用など、実は多くの立場が一堂に会している職場もあります。 このように多くの人が集まる空間での関係がいささかこじれたり、難しいと感じている人がいても不思議な事ではありません。大きな会社に限らず、小規模なお店などでも、パート先の人間関係に悩む主婦の人も多いと思います。
- 関連ページ:職場の人間関係についてのカウンセリング
円満な付き合いとは
人間関係にはあるべき姿が存在するのでしょうか。 日本社会において、人様に迷惑をかけてはいけない、という価値観が大きなウエイトを占めているようにも感じます。ですが、例えば上司と部下の関係は、人様であるようで、そうではなくなっていくものでしょう。 時には怒られたりもすることもあります。
とことん語り合い、共に夢を追うなどという関係さえあり得るでしょう。 どこに人間関係の望ましき姿があるものかそれはわからないと言いたくなりますが、一つには、悲しいようですがとことん仲良く、全く垣根がなくなってしまうことばかりが美徳とは言えないとも考えられなくはないでしょうか。
とは言っても、人間関係を避けることにどこか罪悪感を感じることもあるのではないでしょうか。 社会が複雑になればなるほど、人間関係をどのように考えるかというテーマは、考えるところが多くなっていくように感じています。
カウンセリングはこのようなことを、考えてみようとする時間ともいえるでしょう。
まとめ
とにかく仲良くなっていくということではないように考えています。
例えば、適切な距離感が見いだされたことにより、適切な関係を継続できるということもあるのではないでしょうか。
様々な視点から対話できればと思います。
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