最終更新日 2025年2月19日
昨今の暑さは、猛暑、酷暑、獄暑などと段々と表現もエスカレートしています。現代社会を生き抜くには、この暑さとの付き合いが難しいものとなっています。
様々な気候変動もあり、暑さだけに意識を奪われているわけにもいかないという複合的な負担もあります。
台風が過ぎ去ったかと思えば暑さが再来するのです。
冗談では済まない危険な暑さは強烈なストレスになっている
ストレスという響きからは、気持ちの上でのことと捉えたくなる方も多いと思いますが、はっきりと実体を捉えやすいものもあります。 例えば昨今の暑さは深刻なストレスです。
最も暑かった時に比較すればやや気温は低いと思いますが、それでも先日までの涼しかった様子はなくなってしまいました。
さて、暑さや寒さは、挨拶に使われることが少なくありません。
道を歩いていて知人とすれ違えば、「今日も暑いですね」などとニコニコした顔で言うものである。冬には、これが「寒いですね」となり、時には「いい天気ですね」などと言う。
ここには、どこか共感に近いものが生じているように思う。
しかし、最近ではこの挨拶が自然と出てこないことがないでしょうか。「暑いですね」と言う余裕がなく、少しでも日陰を求めたり、目的地に急ぎたくなる思いで外を歩いている人も少なくないでしょう。
冗談交じりに「暑くて困ったねー」くらいは言えそうなものだが、それさえも出てこないことがないでしょうか。
そこには、冗談を言えないくらいの暑さがやってきているという背景があるのではないでしょうか。
むしろ、その場の空気・心情に最も近い表現は、「今日の天気は危険ですね。なるべく家にいましょう」などという風になるのではないでしょうか。
風鈴の音が涼しさを運んでくれるとは思えなくなったように、「暑いですね」という言葉も本来の意味を失ってしまったかのようであります。
ネクタイなんかしめてられない・・・ようやく浸透したクールビズ
数年前から、ようやく、クールビズスタイルが、社会的にも認められるようになってきました。
それでも、スーツ、ネクタイをばっちり着用せねばらないない立場にある人多いようで、満員電車などで見かけた際には頭が下がるような思いです。
何かの我慢比べのようになっていることもあります。
中には、どうしても上着やネクタイがないと落ち着かないという人もあるのでしょうか。
逆に、益々判断に迷うことも出てきています。
今日くらいの気温ならネクタイ着用か・・・・10月に入るまでは気温が下がってもこのままで良いのか?室内はエアコンが効いているのだから、かしこまった会ではネクタイを持参すべきか・・・
などと、妙な迷いが生まれていることも事実です。
基準は?などという声がいつものようにあがってきます。
喉元過ぎれば・・・
しかし、このような危険な暑さでさえ、夏が終わってしまえば、次第にしばらくの間忘れ去られてしまうものです。
忘れてくれなければ、やりきれないという面もあると思いますが、それにしても人間の意識の移り変わりは激しいものです。夏が終わりやがて冬が訪れれば、今度は寒くて仕方ないと不平を言いたくなるものです。
こんな時は、早く温かくなって欲しいものだと切に願いますが、先日までは、早く涼しくなってほしいと願っていたのです。
やはり、忘れ去ることも人間の一つの大事な機能なのでしょう。また、季節の変遷に敏感に反応する我々の感受性もまた、生存闘争の中で培われてきた大事な機能なのだと思います。しかしながら、これらは対自然という環境下で培われた物であり、対人工ではなかったはずです。
暑さに、体がついていかないこともあるかもしれません。水分はこまめに取りたいものです。近年の気温を考えると、35℃やそれ以上の日も出てきます。
やりきれないような気持になる方も多いでしょう。急に35℃を迎えるよりは、少しずつ体を慣らす時間が欲しいものです。どうやっても慣れきれるものではないので、いかに守り切れるかを考えることが大事なのでしょう。
ヒートアイランド現象
社会科の教科書にはもう何十年も前から、ヒートアイランド現象が紹介されていると思います。
いつ頃からこの言葉が使われ始めたのか定かではありませんが、東京都環境局のデータによれば、この100年余りの間に、東京の気温は約3℃上昇したそうです。
3℃という数字は、少ないようで、実際には相当の変化をもたらすようです。実際、近年の暑さは、体感的にも実感され、20年ほど前と比較しても、明らかに暑いと感じるようになりました。ヒートアイランド現象が起きた背景には、緑地の減少や、河川の埋め立て、アスファルトやコンクリートの増加など種々の要因があります。
アスファルトを照り返してくる光にあたるだけでも暑くなるようでたまりません。
建物の密集している、近隣においても、この現象は生じていると思います。駅前などは、その他に人の熱気も手伝っているのではないかと思う程、多くの人が往来しています。
つまり人工物が暑くしている
この暑さをどう説明するか、それには単純では内容です。天気予報のコメントを聞いていても、あまりはっきりしたことは言っておらず、大体は気圧の関係で説明がなされています。
それにしても、このヒートアイランド現象の暑さへの影響は、結構なものだと思います。(それから、個人的には、太陽光線がきつくなっているように感じるのですが、あまり話題にはなりません)
遡って、2015年全国的に暑い日が続き、近隣では35℃を越えていました。また、熱帯夜も続いていたのではないでしょうか。
東京都内では、24時近くになっても、気温が30℃を越えていました。
打ち水は焼け石に水か
打ち水などすると多少は、気温が下がったりするものなのでしょうか。または、まさに焼け石に水のようなことになってしまうのでしょうか。
打ち水については、いろいろな考えが議論されているようでもあります。(先日、どこかで、実験がなされていましたが、その際には3℃ほど周囲の気温が下がったそうです。)
いずれにしても、急にある日、道路に水を撒いたりすると、歩行者や車で走っている人からはあまり良く思われない結果になってしまうかもしれません。実施する場合には、この先打ち水中などと予告なども必要になって来るのでしょう。
睡眠にも影響するためエアコンが必須になっている
暑さは睡眠とも密接に関係することです。
夏場は、深夜になっても気温が下がらず25度を越える日も稀ではありません。
エアコンを上手く使っている人もいるようです。
一晩中エアコンを使うことには多くの人が罪悪感を覚えるのではないでしょうか。
しかし、そんなことを言っていられない程に厳しい暑さが続きます。
一晩眠れなかったなら、翌日に持ち越すことになるでしょう。
テレビでも最近はしきりにエアコンを使うよう放送しています。モーニングショーにおいてはある医師の見解を紹介して玉川さんが実践していました。
出典:熱帯夜に警戒!エアコン上手に・・・“風の達人”に聞く(2021年8月10日):テレ朝news
風の達人によれば、26~28度のエアコン設定で、切らずに連続稼働させる模様です。かつて、温度を下げ過ぎて痛い目に合った記憶があります。
この温度設定の加減がポイントなのだと思います。映像のイラストにある掛け布団の暑さや枚数にもよるのでしょう。(夏場の布団については論争が起きているようです。)
それから湿度です。映像では60%以下が推奨されています。
湿度が高くなると体感温度が高まると聞いたことがあります。また。ダニやカビが活性化するレベルも要注意です。湿度の難しい所は、40%を切るほどに低くしてしまう事も問題があるところです。
かつての日本の常識ではマッチしないことも増えていますから、勉強する必要があります。本当にストレスフルな時代になったものです。
酷暑でエアコンが使えない時、乗り切ることはできるのか
恐ろしい事ですが、現実味を帯びてきています。年々厳しくなっている実感です。青空は30年ほど前なら清々しく感じられました。
しかし、今では自分がバーべーキューの具材になっているかのような心地を覚えます。
そんな中、なんらかの理由でエアコンが使えなくなってしまったら、どう凌げというのでしょう。
1990年代頃、太陽が大いなる存在として描かれた作品がたくさんあります。この時、太陽の恵みにひきかえ人類の愚かさを悟ったものですが、そんな思いは変化し、太陽が憎らしく感じられてくる有様です。
電力不足
いつの事だったか、急に大規模な停電を経験しました。
他の国の様子を除いてみると、電力の供給が不安定であったりします。
やはり日本はインフラが万全だ、などと思っていることと思いますが、2011年以降の様子を見ていると、どうも日本の電力事情は不穏な動きをしています。
他国のような状況がないとは言い切れなくなっているのかのようです。
実際に、節電の要請が出されました。
エアコンは故障してもすぐには直せない、買えない、取り付けられない
また、エアコンを10年も使い続けている人が稀だとは思えません。
エアコンを、丁寧に掃除したり手入れする習慣もなかったように思うのですが、最近は当たり前の事のように言われています。
このようなエアコンがいつ壊れるのか、多少の予兆でもあれば良いのですがある日突然停止されてはどうにもなりません。
6月の段階で、動作チェックをクリアしたとしても、夏季の間に故障する可能性は残ります。
仮に3日でもエアコンが動かなければ生活そのものがままならなくなるでしょうし、職場は閉鎖されるかもしれません。
避難
エアコンが壊れてしまった場合には、どこかに避難するくらいの対処が本当に必要とされてきます。
何もしなければ、室内温度は夜中でも軽く25度を超えています。
氷水や扇風機でこれらを凌げる自信はありません。
日中はどこかの大型デパートや図書館などで時間を潰すように非難するとして夜間が問題です。
親類宅に泊めてもらえるのならば、本当にそれも考えねばなりません。
しかし、大規模停電が起きたならば親類もエアコンは使えなくなります、自家発電装置がエアコンを何日動かせるのかわかりませんが、皆でそういう場所に身を寄せることになるでしょう。
冬場であれば、火を炊くことで一応の暖を作ることはできますが、夏の暑さに対しては電力なしでは、できることが少ないのです。
水に浸かるか、鍾乳洞に潜り込むか、海辺に行くか、そういう選択肢になって来るのです。しかし、これは現実的にそうできる人は多くありません。
各国でも散々な暑さに悩まされています。
参考動画:「インドより暑い…」“史上初”の猛暑!熱中症搬送も急増 世界では「51度」観測も… 気象予報士が解説|TBS NEWS DIG
パキスタンでは51度を記録したと言います。
一体、そこで暮らす人々はどうしていたのでしょう。
ストレスなどというレベルをはるかに越えております。災害なのです。
自律神経も追いつかない
眠りとも関連することですが、我々の自律神経が追いつかなくなることがあります。
暑さもうそうですし、エアコンの効いた部屋と炎天下を頻繁に出入りするような環境ではもうわけがわからなくなってしまいます。
まとめ
今回は暑さに焦点化しましたが、日本の気候はいまや激烈なものとなってしまいました。
こんな嵐は見たことがないということや、大粒の票が降ってきたり、2014年には都内に猛烈な積雪がありました。中央線の中で宿泊した人も出たくらいです。
ゲリラ豪雨は雷雨と名前を変えつつありますし、不安要素はたくさんあります。
このような状況であることを認識し、かつての四季の常識ではない体調管理が必要になってきているように思います。
いわば、どう自分を保つかということに関係するため、カウンセリングとも無縁ではない話であります。