体調を崩しやすい時期を検討してみる

怠い

最終更新日 2025年2月17日

一年を通して、体調を崩しやすい時期があるものでしょうか。

もちろん、風邪が流行する時期は毎年決まってありますが、そのサイクルとは別に個人的なサイクルがないものでしょうか。

例えば、年末になると高い確率で風邪をひく人、年度末にそれが訪れる場合等です。

体調不良の生じやすい時期を検討してみることにしました。

どの時期が1番で2番がいつ頃で・・・という視点もあって良いかと思いますが、おそらくどの時期にもありそうなことであるため、概ね並列に述べて行くことにしました。

うつ病等で通院中の際、やはり疲れなどを背景に体調を崩してしまう事があるようです。

体調を崩しやすい時期はいつ頃か

お坊さん

12月は師走と呼ばれ、普段は穏やかにしているお坊さんさえも忙しく走っているという時期の事です。現代社会においても、12月が忙しい事は多くの人が経験するところではないでしょうか。

  • 大掃除
  • 年賀状
  • お歳暮
  • 買い出し
  • 一年のまとめ
  • テレビは特番だらけ
  • 徹夜の年越し
  • 10連休
  • 大旅行

などなど、目白押しです。

年末年始に出掛ける人は数千万人

年末年始に旅行に出かける人が3000万人を超えたとかいうニュースを見たことがあります。(コロナ以前の事でした)

この旅行という表現の内訳はわかりませんが、実家に帰省する人も含まれたりしているのでしょう。寒いながらも、駅前も賑わっています。何となく年末のそれっぽい雰囲気も徐々に感じています。

帰省する人が多いとしたら、都内は閑散とした様子になるかもしれません。3000万人と聞くとびっくりしている人も多いと思います。

こうしたことを目にすると、自分はどこにも出かけなくて良いのだろうか?
平均からずれているのではないか?などと感じている人も多いことでしょう。

有意義じゃなくとも良い

有意義に過ごしたいという気持ちの人は多いでしょう。しかし、実際のところ思い描いたように過ごし切っている人はそれほど多くないのではないかとも考えています。

有意義に過ごしたように見える人でさえも、その内心はわからないものです。年末年始は海外で過ごしましたと聞くと、なんと素敵な・・・というリアクションもあるでしょう。ですが、現実には、ホテルに閉じこもりDVDなど見て、ついには日本から持ってきたカップラーメンなど取り出すこともあるでしょう。

逆に、日本に残って普段は見ることのできないTVを視て感銘を受ける人もいることでしょう。
案外、年末年始の特番の中に、普段は実現しえないような内容が含まれていたりします。

地味に過ごしている人が多いことも事実

もしかしたら、年末年始は温存の時であり、1月7日くらいから羽ばたき始めるのも悪くないのでは?とも思います。

一つやっぱり残念だなと感じることに、やっぱり憧れの素敵なクリスマスや良い年末年始は無理なんだなぁという思いがあります。絵にかいたようなクリスマスや年末年始を送っている人も確かにいるはずですから、それを考えるとがっかりしたような気にもなります。

あれはテレビや映画、小説の世界のことなのよ、と言われても諦めきれないような感じです。しかし、ぱっと冴えないくらいの感じこそが実は結構良い、ということもあるのではないでしょうか。

うつ病治療中の場合には、やはり旅行のような大掛かりな事は体調と関係するとされています。出かける場合には主治医とよくご相談なさって計画することが大事ではないかと思います。

11月の方が危険か

では11月はどうでしょうか。11月はまだ年末の雰囲気とは少し離れているように思います。12月になると一斉にクリスマスやら正月に関係する広告などを目にしますが、少なくとも11月前半はそれほど目にする機会はないように感じます。

しかし、11月は、1月から始まった年の11番目の月です。マラソンに例えるなら、最も疲れが出そうな時期のようでもありそうです。

個人的には、12月にも11月にも体調を崩すことがありました。

特に、昨今の11月は長い夏の疲れが出る時期ではないかと思います。

食欲の秋とか運動の秋とか読書の秋と言いますが、どこか11月に疲れを和らがせようとする意識を感じ取れなくもありません。

秋が極端に短くなってしまった分、体調管理も難しくなった可能性があると見ています。

激動の年度初めは要注意!3月、4月は変動が大きすぎる

辞令

もう一つ触れておきたい時期として、年度初めがあります。

師走の時期を、忙しく終えたかと思えば、新年もドタバタではじまるものです。 しかしながら、最も恐るべきは4月の年度初めではないでしょうか。 この時期、職場には大きな変化が訪れます。 上司も変われば、同僚が異動したり、業者も変わることがあります。

職場の人間関係も大きく変化する可能性をもっている時期であることは間違いありません。 自分の会社は、9月に区切っているという場合であっても注意が必要だと思います。他の会社の混乱に影響される可能性も十分にあります。

この時期は、社会全体が、どこかふわふわと浮足立つ印象を受けるものです。

特に、組織では、3/31と4/1で、がらっと雰囲気や構成、方針さえも変化することが多々あります。

誰かが退職したり、新人が入ってくる時期です。

なぜ、日本の社会構造は、これほどに急がせるのでしょう。

移行期間を長くしてはいけないのでしょうか。

引っ越した翌日から仕事などというのはやめて欲しいものです。

また、うつ病などで休職中にある時、区切りの良い4月から復帰ということもあるかもしれません。決算期のような繁忙期を避けるべきとする考え方があります。年度替わりという時期は、外向きには忙しくなかったとしても内部変動も大きそうです。

この辺りは冷静になって主治医とタイミングを検討する必要があるかと思います。

年度初めの混乱は危険

異動や、様々な制度の変化などは多くの人が意識していることで。職場に限らず、新しく法律が施行されることさえあるでしょう。そして、もう一つには、人々の気持ちがソワソワする時期であることが特徴的だと思います。

人口が増える?

街を行く人が、いつもより多く感じられます。冬の寒さが終ったためなのか、社会の動きが活発化するためなのか、とにかく街には、先を急ぐ人の群れが増えて行きます。 あたかも、街の酸素量が薄くなるかのような勢いで、見ているだけでも圧倒される人もあることでしょう。

体感的には3倍位に感じられると思います。スーツ姿の新社会人らしき人もいれば、上京したと思われる、学生風の人も多く見受けられます。

花見

この時期に、花見を行う職場やサークル、団体があります。 都内にも多くの花見スポットがあり、しばらくの間、賑わいを見せます。地方にも桜の名所が数々あり、普段は人影のない場所でも、多くの人で賑わうものです。 桜の花は、美しく儚いとよく言われますが、花の下であると、ついついいつもより気分が高揚して、うっかりした失敗をしてしまう人も多いのだと思います。

人間関係の変化

そして、職場で働いていくうえで、最もと言えるほど大きな変化は、やはり人間関係に関することではないでしょうか。 職場の人事異動は、本当に急激に進むことがほとんどです。 三月まで一緒に働いていた人が、4月には全く別の部署や、遠くの地に転勤することすらあり得ます。 終身雇用の場合でも、多くの出会いと別れが職場にはあるようです。

暦に踊らされないことが大事か

こうして考えると、年末から、年度始めまで、ずっとリスクが高そうです。

つまりは、一年のほとんど半分です。暦に左右されなければ、体調を崩す人も減るのではないかと思うくらいなのですが、そういうわけにはいかないのでしょうか。

暦がない社会もまた別な大変さがあるのだと思いますが、暦に焦らされると、本来の忙しさよりも、上乗せされた負担が生じるように思います。

暦は目安に使う

時計がない空間で過ごすのは大変な苦痛です。同様に、カレンダーを全く意識しないのも大変な事です。目安程度にはしておくと良いでしょう。しかし、あくまでそれは自分のペースを守るためであり、下記のような勢いの乗ったセリフに乗せられないことが肝心だと思います。

  • 年内には終わらせたい
  • 今年中に決着させる
  • もう年明けから1ヶ月も経ったのだからエンジン全開に!
  • 今年度中には整備する
  • 来年度までには見通しを立てる
  • 夏が勝負だ
  • 今がかきいれ時だ
  • 夏に備えて体力をつけろ!

こんな言葉が飛び交うことはよくあります。しかし、それは本当に年内に終わらせなければいけないのでしょうか。区切りをつけたい気持ちはわかるものですが、プレッシャーにもなるものです。

その他の月

他の月にも触れて行きます。

1月

はじまり

寝正月を推進したい思いでいます。

書初めの文化は激減しましたが、無理に目標を打ち立てるのも考えものです。

神社で思いを託すくらいがちょうど良いのかもしれません。

  • 年賀状を書い足しに行ったりしなければならない
  • 書初めをする人も少なくなったが、妙に気合を入れて目標に圧倒されてしまうかもしれない
  • 食事がいつもと違うのも、大きな環境の違い
  • いつものお店もやっていない
  • 初詣は人だかりで疲れる

2月

大寒とは、1年の中で最も寒い時期です。

寒いというだけでもなにもしたくなくなるものです。

何もできないとか、計画を中止した場合、自分を責めるような気持ちになってしまうかもしれませんが、動物であれば冬眠しているような時です。

じっと春を待つのも一つの在り方です。

3月

年度末も要注意です。確定申告もあります。

12月と3月に日本人の節目があります。なぜ二回もあるのかとずっと不思議に感じるところです。

日本はたくさんの文化をごった返しに取り込んできたのでしょう。

あまり形式に拘らない方が変わっていく日本では心静かでいられるのかもしれません。

日本人は概ね仏教であるとしたら、4/8の釈迦の誕生日は忘れ去られてしまったのでしょうか。

クリスマスはしっかり覚えているわけですが。

5月

その他にもゴールデンウイークやお盆、年末年始のように長期的な休みが訪れる場合にも注意が必要です。

休暇なのだから有意義に使わなければいけない・・・との意識が働くと、本当はどこにも行かず休んでいたいという気持ちがかき消されてしまいがちになります。

また連休明けは、山登りで山頂まで上りつけた後に、下山しなければならないという現実をつきつけられたかのようなショックを受けるものです。

6月

6月の花嫁

祝日がない事で知られる月です。結婚式がよく行われます。

昨今は、既に夏がはじまっています。

2024年の10月にテレビで知ったことですが、25度以上の夏日を観測する日数が年間180日程度に達したというのです。

180日と言えば、それはつまり「半年間」です。

もう気温の事は体調不良と関係して述べずにはいられない世の中になりました。

今年は冷夏かも知れないなどと淡い期待を持ちたくなりますが、あと一月もすれば35℃以上の日が続出するのです。

7月

腐ってる

海開きの時期です。

後半から夏休みに入ります。

現代社会においては、酷暑の時期であるとはっきりと認識してしまった方がまだましでしょう。

そしてそれはまだ序盤戦です。10月中旬くらいまでは夏のようです。

朝ご飯の際に食べたバナナの皮をそのままにして仕事に行ったら、たちまちにカビが生えるほどの暑さなのです。

さらなることに直面した場合には、バナナが腐るくらいで済めばましな方と思うでしょう。

暑さに音はありませんが、炎天下の中へ飛び出そうとするときサンサンと聞こえるような気がします。まるで何かが降ってきているかのようです。そして蝉の鳴き声にはもはや風流など感じられず、暑苦しいような感じを助長さえするようであります。

服装に気をつかう

このような中外へ出ざるを得ない時、服装にも気をつかいます。 基本的な所では黒い服は避けたいところです。日光を吸収するとそれだけでも他の人より厚いのではないでしょうか。 またへばりつく汗の事を考え、なるべく通気性の良いものを着たくなります。 ネクタイなど論外な世界へと突入していると思います。

おしゃれという概念を棄てなければならないのでしょうか。

徒歩で駅まで行くだけでも汗だく

エアコンの効いた部屋から電車の中まではどのくらい時間がかかるでしょうか。10分程度でも大変なものです。6:00の段階で30℃を越えている日もあります。 バスに乗ってしまいたいところですが、バスを待つ時間さえキツイものとなるでしょう。もし乗ったとしても、混んでいるかも知れません。

ゲリラ雷雨

暑さとセットで急激な天候変動があいついで起きています。思うのは、獄暑だからこそ、激しい雨を必要としているということです。

寝苦しい夜

帰宅後は寝苦しい夜が待っています。熱帯夜どころではない気温のまま就寝時間を迎えますが、エアコンなしでは危険と報道されています。 省エネ温度に設定とずっと広報されていましたが、間に合わないのではないでしょうか。ここに葛藤を覚える方もあるでしょう。

暑さを無視して予定を組んではいけない

この暑さをないことにして予定を組むことはもう危険です。 暑い事を前提に戦わざるを得ません。これが現実だと思います。 「今日は暑いですね~」などという挨拶は今となっては冗談にもならなくなってしまいました。

男性でも日傘を堂々とするべきでしょうし、活動時間を3時間から1.5時間にするなどの工夫も必要となるでしょう。いつも通りと言うわけにはいかないはずです。 根性でどうにかなる閾を遙かに超えています。

8月

花火

お盆は長期休暇です。人々が活発に活動する時期です。花火などする若者も増えます。

家庭内では夏休みによる様々な変動が予測される時期です。

  • 帰省による長距離移動
  • 様々な家族内の葛藤も起きるかもしれない
  • 暑さだけでも体力を奪われていく
  • エアコンも、それはそれで負担がある。使わないわけにはいかない

9月

十五夜

夏の疲れはありませんか?まだまだ暑い日が続きます。お彼岸辺りにシルバーウイークなる連休があります。親戚も来ます。

月見団子を供えるご家庭も少なくなりました。

2024年については、9月の最後まで暑い日が続きました。

10月

運動会など出ていませんか?通常、コスモスなど咲き、日本の四季の中で最も穏やかな時期です。

10月は神無月と呼ばれます。意味はそのまま神様が不在の月なのです。なぜいなくなるのかといえば島根県で会議をしているからです。そのため島根県においては神在月といいます。

体調不良と心身の関連性について

これまで時期に焦点化してまとめてきましたが、一方でどのような不調が生じるのかにも触れたいと思います。

これは多くの方が経験しているところだと思います。

※なんでもストレスと片付けてしまう事は非常に危険です。

何か、にきびみたいなものが増えた

疲れたのためなのでしょうか、顔とは限らずも、どこかににきびのようなものが現れる経験をした人もあると思います。

そうではなく、はっきりと帯状疱疹と診断を受けた方もあるでしょう。背景にはストレスや過労による免疫力の低下が関連していると言われています。

動悸や胃の不快感などの不調が出現することもある

これらはごく一例ですが、動悸や胃の不快感、頭痛、便秘、体の重い感じなど様々な不調が起きることがあります。

何もしたくなくなる、起き上がるのもおっくう

特に、うつ病治療中の方では、何か急に意欲が出なくなり、何もできなくなくなってしまったと感じるかもしれません。

その際、ひょっとすると何か疲れのようなものが出たのではないかとの発想も一つです。そうした考えを主治医に尋ねてみるのもどうでしょうか。年末の大掃除や餅つきなどは体調が万全であっても疲れを伴うものです。

実は、カウンセリングもこのような時にはそもそもお越しになられるのが大変だと思います。当オフィスの考え方は次のページが参考になると思います。診察は別物とお考えください。

まとめ

周りに左右されずマイペースに過ごせることの方が、体調には良く作用するのではないでしょうか。調子を崩した時には、何か、周囲の慌ただしさや、暦の関係から自分の焦りを掻き立てられていないかをチェックしてみるのも一つだと思います。

自分がどういう状況か、どう影響を受けて良そうか、などと言う風に意識を向けることができたならかなりやりくりが上手くいくのではないかと考えています。