最終更新日 2024年2月12日
カウンセラーによって考えは異なるかもしれませんが、カウンセリングは多くの場合、1対1で行われます。
カウンセリング専用の部屋で行われることが殆どです。途中で電話が鳴ったり、来訪者があることも稀で(基本的にはない)、カウンセラーは、双方がカウンセリングに集中できる環境であるよう努めます。
カウンセリングが1対1である理由
このように、カウンセリングでは、カウンセリングだけの時間としてその時間を確保することが基本だと考えています。そして、それはカウンセリングにお越しになったその人だけの時間でもあり、ここに1対1で行う理由の一つがあると考えています。
1対1で行うことで、誰かの意見や考えを気にせずに、その人本来の自由な語りが生まれていくものと考えております。お越しになった方を批判する時間ではありませんし、誰かが行う説教の肩代わりの時間でもありません。その方を尊重する時間です。誰かが割り込むようなことがあってはなりません。
しかし、時に1対1以外の方法でカウンセリングが行われることもあります。
付き添いの方がいる場合
体調不良等の理由で、どなたかが付き添ってカウンセリングに訪れることがあります。その場合には同席もあり得ます。しかし、本人の希望によって一時的に席を外してもらうこともあります。
付き添いにはその他、お子さんをお母さんがお連れになる場合も含まれます。この場合は、60分の中で、同席の時間は最小限に留め、お子さんと1対1の時間を設けることを提案しています。
時には、1対1のカウンセリングに不安を感じるという場合もあるのではないかと想像しています。その場合は、慣れるまで同席を誰かにお願いするという選択肢もあるものと考えております。
ベビーカー
小さなお子さんと一緒にカウンセリングはなかなか難しいかもしれません。待合などがあり、子供が60分程過ごせるスペースがあれば可能かもしれませんが、同席で60分は苦しいのではないでしょうか。機関によっては、そのような準備が整っている場合もあります。
ベビーカーで眠っているときにカウンセリングを行うという形はあり得ると思います。
家族の関係性を面接の主題にすることを希望される場合
時に、夫婦関係やその他家族のことでカウンセリングが行われることもあります。別個にお話を伺う場合もありますが、同席のまま進めることも少なくありません。
(私は門外漢ですが、システムズ・アプローチという心理援助の方法がありますが、ほとんど同席を基本にしているのではないでしょうか。)
家族療法においては、かなりの多人数で行う形式があると学んだことがあります。
家族会議的なニュアンス
関係性などということに焦点化せずとも、同席が意味を成すこともあるとは捉えています。
もし当オフィスで行う場合には、この辺りのニュアンスになります。
お役には立てないかもしれませんが、そういう場をご提供する意味は大きいと思います。
まとめ
カウンセリングは必ず1対1でなくてはいけないというものではありませんが、このように基本的には1対1が基本です。誰かの意思によって1対1の時間が遮られしまう事態は最も避けたいところになります。