最終更新日 2024年9月14日
臨床心理士によるカウンセリングを受けられる機関をお探しの場合には、日本臨床心理士会が運営する、「臨床心理士に出会うには」というサイトが一つの助けになると思います。
「臨床心理士に出会うには」に日本全国の臨床心理士が登録
このサイトでは、全国の臨床心理士が所属する機関を条件別に検索することができます。全部で、536件(2023.4.24時点)が登録されています。(臨床心理士全員が登録しているという意味ではありません)
この中にご希望に合う条件の機関が見つかればいいのですが、まだ情報が不足しているとお感じの方も多いと思います。概観すると、私設の相談機関の登録がほとんどのようです。
例えば、茨城県で検索すると3件の機関が登録されていました。これでは、まだ少ないということであれば、埼玉県でも検索してみると、32件の機関がみつかりました。地域によって、かなりのばらつきがあるようです。ざっと見たところ、地方では、3件ぐらいが平均的な登録数のようです。(登録のない県もありました。)
ここに掲載されていない機関でもカウンセリングを行っている機関は多数あります。
臨床心理士を探すには、このサイトの他に精神科クリニック、公的な相談窓口などの情報をあたることで手がかりになりうると思います。
「臨床心理士に出会うには」は、あまり知られていない?
かなり便利な検索システムだと思うのですが、このサイトを知る人は少ないの現状だと思います。
臨床心理士会のHPの中にあるわけですが、それほど目立つものではありません。
ひょっとするとスマートフォンからアクセスすると、グローバルナビゲーション見えていないかもしれません。もし見えていないとすれば、TOPページからは、該当ページに移動することができません。
コンテンツ内容はかなり専門的に作られている印象です。「カウンセリング」と言えば、馴染みは深くなってきましたが、各心理援助の方法について、一つ一つ説明がなされています。(簡潔にではありますが)
この検索システムを使っていくと、心理カウンセリングの場合の、カウンセラーをどう探していったらよいのかが、少しイメージしやすくなるという利点があるように思います。
我々専門家から見ても、表現方法がフィットするものがありました。
インターネットの検索結果には現れてこない、相談室も多々含まれているように見受けられます。当オフィスも掲載しています。
「臨床心理士に出会うには」の使い方
では、実際にこのコンテンツをどのように使っていくかを解説します。
まず、このコンテンツは相談機関を探す目的以外には活用できません。つまり、営業目的などはまったくの見当違いですのでお辞めください。
心理機関利用ガイドを読む
PDFファイルで作成されたものが4つあります。
事前知識として余裕があれば読んでおくと良いでしょう。
面接で行う心理支援の方法については、ひとまずおいておきます。
ここには、各種心理援助の方法が簡潔に説明されています。
例えば、夢分析や行動療法などと書かれています。
利用規約に同意できたならば、先に進みます。
条件検索
条件検索がいくつもできる仕様になっています。
お住まいのエリアを選択します。複数県を同時選択もできます。
例えば、千葉県を検索して見ます。
すると16件が表示されました。
さらに条件を絞って検索することもできます。
- 相談や支援の方法:例えば、家族・夫婦療法
- 平日昼間以外の開室時間
- 一回当たりの料金(ここで注意ですが、料金は初回と2回目以降で異なる場合がほとんどです。5000円で検索結果に表示されたとしても、2回目以降は1万円などという場合があります。) など
全部見比べてみたいという方は、16件すべてに目を通すのも良いでしょう。当オフィスも登録しているので、千葉県を検索した場合には表示されています。
昨今エリア条件にオンラインも追加された
新型コロナウイルスの登場、オンラインのカウンセリングが一気に増えました。臨床心理士に出会うには、においてもそのインパクトを感じとれます。
現在、エリア条件に「インターネット」として検索すると9件表示されます。
操作方法について
いきなりで恐縮ですが、ブラウザーの戻る(←)を使うと、不具合が生じている方はいませんか?
その場合、何度もチャンレンジし直し続けるのはモチベーションを削がれますので、パンくずリストを活用してみて下さい。前のページに戻る場合はパンくずリストをクリックです。
機関の概要だけでは把握は難しい
特定の機関をクリックすると、基本的な情報が一覧になって掲載されています。
これだけでも問い合わせ可能な機関がほとんどですが、HPが設定されているのであれば、リンク先を参照できます。(※モバイル版「臨床心理士に出会うには」においては、HPリンクの欄がありません。)
逆に、情報量が多すぎると分かりくくなることがあります。
巷に様々な業種でリーフレットが作られています。つまり、A4サイズ両面分くらいの情報量があれば、事足りるのではないかと考えております。
子供のカウンセリングが可能かどうか、などの確認
例えば、この点は確認を要するところです。
5歳の子供のカウンセリングとなると、多くの場合はプレイセラピー(遊戯療法)の選択を考えます。しかし、プレイセラピーを行うには、それなりのスペースが必要なため、全ての機関で準備されてはいません。ほとんどの大学院附属の相談室では準備があるはずです。
遊戯療法については、ホームページ上の右の方にスクロールしていくと見つかるはずです。
- 参考ページ:プレイセラピー
- 参考ページ2:大学院附属等のカウンセリング機関一覧
料金もそれぞれ
料金は、機関によって異なります。上述の大学院附属のような場合には比較的安価です。
1万円くらいから3000円くらいまでの幅があります。(1回目と2回以降の料金にご注意ください)
別ページにて、料金に関する考察を行っておりますので、ご参照下さい。
- 関連ページ:なぜカウンセリング料金は高いのか
まとめ
カウンセラーを探すには、下記サイトから検索条件を絞って探す方法があります。
しかし、地方では特に登録機関自体が少なく、最寄りでも30分程の移動ではアクセスできないことが多々あります。オンラインという選択もありますが、直接足を運ぶ方法をとるにはもう少し範囲を広げるか、別な探し方を検討する必要があります。