最終更新日 2025年1月22日
カウンセラーを探している時に、その人がどのような人物であるか、またどこにカウンセラーがいるのか、どうやったら探す事ができるのかという疑問に直面することがあると思います。
インターネット検索などで情報が手に入った場合でも、複数ある機関からどこを選んだらよいのかと迷うかもしれません。
カウンセラーの探し方の一覧
このページでは、カウンセラーの探し方を幾つか事にまとめています。カウンセラーの探し方について、そもそもの手がかりがないという場合から、カウンセラーとはどういう者なのかという内容にまで触れています。
一つのカウンセラーの探し方の手がかりになればと思っています。下記より探し方の各ページへリンクを徐々に作成していきます。
慎重に探す
まず、前提的な事として、カウンセラーを探す際には、慎重すぎるくらいにご検討いただいて良いと考えています。実際どのようなカウンセラーなのかわかりませんので、ご自分の希望に沿った形で利用できるよう、また有益なものとなるよう、ある種警戒心を持って臨むことは決して悪い事とは思いません。
法的整備が整った後にでも、ご自身にとって本当に有益かどうかをしっかりご検討頂く姿勢があった方が良いだろうと感じています。
このコンテンツは、あくまで参考ですので、実際のお申し込みはよくご検討いただきたいと思います。
基本設定を確認する
これは料金や時間、そしてキャンセル規定などに関することです。
これらは非常に重要な点です。キャンセル規定はそれぞれ異なり、前日の何時までを可とする場合や、当日の朝までなどとする場合があります。有料相談室の場合はほとんどキャンセル料が設定されています。当オフィスの場合はリンク先をご確認下さい。
カウンセラーを探せるサイト、「臨床心理士に出会うには」で探す
全国の臨床心理士が在籍する機関を検索することができます。下記リンク先で、活用方法を書いています。ご活用ください。
大学でもカウンセリングは行われている
現在全国各地に、臨床心理士を養成する大学院が設置されています。その場合、付属の心理相談室が開設されている場合があります
市町村など公的な窓口が行うカウンセリング
自治体の関係でもカウンセラーが活動しています。新聞の情報欄などに時々、巡回相談の案内などが掲載されている場合があります。
市報や新聞の隅の方を眺めていると、相談案内が掲載されていることがあります。
このような個所を注意深くチェックすると、時々、臨床心理士による相談の案内が掲載されています。それは例えば、我孫子市や柏市であったり、千葉県という単位での動きの場合もあります。
それは巡回相談であったり、精神保健福祉センターや市町村の子育て関係の支援課が実施しているものであったりします。
行政が行う場合には、カウンセリングの料金は無料ということになるのでしょう。
どのような趣旨で臨床心理士を配置していて、自分も利用して良いのだろうか、または自分の希望する相談内容と合致するだろうかと迷った際には、各窓口へ予め問い合わせして内容を確認すると良いのではないかと思います。
イメージとしては、子育て支援の一環として、臨床心理士を配置したり、就労支援の一環として臨床心理士を配置しているというニュアンスになると思います。中には、継続相談ではなく、単回の相談を前提として、情報提供を主とした相談もあると思います。また、継続の場合でも、回数が決まっている場合も考えられます。
就労関係機関
就労支援機関、つまりハローワークなどの公的機関(国の機関になりますが)にも、臨床心理士が配置される場合があります。もちろん、こうした場合は、相談の対象者が限定されると思いますので、不登校の相談に、ハローワークは本来の対象とは異なるでしょう。
※過去に掲載されたまま更新されてい鳴ませんが、東京のハローワークの案内がありました。一例です。
子育て関係機関
- 子供家庭相談センターや児童相談所など
犯罪被害など
その他、警察にさえも臨床心理士が配置されるようになりました。
※下記は京都県警の場合の一例です。
職場の中にある相談室
一般企業の中にも、「職員相談室」のような名称で、カウンセラーが相談を行っている場合があります。
自分の所属する職場を探してみると見つかることがあります。
学校には、カウンセラーが配置されるようになって、かなり馴染みが出てきてると思いますが、昨今、企業にもカウンセラーが在籍する機会が増えて来たようです。常駐している企業はごく少数であると思いますが、週に1回なり月数回などの形で職員対象にカウンセリングを行っている場合があります。(学校のスクールカウンセラーも週1回などの形態です。)
通院先の医師に聞いてみる
医師が探し方を含め、カウンセラーに関する情報を持っていることは少なくありません。
その他、聞いてみると、毎日ではなく、定期的に心理カウンセラーが来院している場合もあります。病院の前面には出していなくとも、活動している場合があります。
カウンセリングを希望していてカウンセラーに会ってみたいと感じた時、通院先の医師に尋ねてみることで、どこでカウンセリングを受けることができるかという情報を得られることもあるでしょう。
精神科や、心療内科に通院中であれば、聞いてみると、毎日ではなくとも週に1回位の頻度で、病院に来ているカウンセラーがいるということもあります。
病院によっては、カウンセラーがいるということをホームページや病院案内などで大きく伝えている所もありますが、そうでない場合にも、カウンセラーが在籍していることもあります。
また、その病院には在籍しておらずとも、知人にカウンセラーがいたり、場合によっては、「この辺ならどこにいるのか調べてみますよ」とおっしゃるお医者さんもいますので、もし聞いても大丈夫そうな雰囲気であれば、これもカウンセラーを探す一つの手段となり得るでしょう。
精神科医や心療内科医だけが、カウンセリングに関する情報を持っているとは限りません。
幅広く診療にあたっている、内科医やその他の整形外科医、麻酔科医、神経内科医などの医師も、直接は知らずとも、同僚の医師に聞いてみるなどしてもらえるかもしれません。カウンセラーが総合病院内で活動する機会も増えており、その場合、精神科や心療内科以外の医師と面識があっても不思議なことではないのです。
口コミ
何かの業種や機関を探す場合に、口コミが非常に有益な情報源となることがあります。例えば、床屋さん、学習塾、小売店などは口コミを媒介に認知されていくことがあると思います。
もし、何かのお祝いの際に気持ち程度のものを包んで持参しようとしたら、少しは気をつかいたくなるところでしょう。その場合、商品の包装を行っているお店とそうでない場合があります。お祝いごとに詳しいお店があったなら、そこで購入をしようと考えるのではないでしょうか。このような情報は口コミが威力を発揮すると思います。
ではカウンセラーを探す場合はどうでしょうか。
口コミの難しさ
歯医者は、ほぼ日本国民全員と言っても過言でない程の人が一度は受診した経験があると思います。そのため、どこどこの歯医者はどうだった?と数名の人に聞けば、情報が手に入る可能性があると思います。
カウンセリングルームの場合は、そもそも、歯医者と比較してカウンセリングに行ったことがあるという人の人数が少ないわけです。そのため、歯医者と同じように情報を集めることには困難があります。
上述したように、お医者さんが情報を持っている可能性はあると思います。おそらく魚屋さんは、そうでない人に比較して、釣具や干物などの魚に関係する分野にも詳しいのではないでしょうか。同様に、医師も、医療と近接領域にある事柄に詳しくなっていく傾向があると想像されます。
全国に点在するカウンセリングルーム
日本には、数多くカウンセラーが従事する機関が存在します。それらを探す事自体は比較的容易といえるでしょう。しかし、その中でどこを選ぶかが難しい点だと思います。
現在のところ、その選び方に関する情報にはなかなかいきつけないと思います。
カウンセラーが複数名所属している場合
HPで、所属するカウンセラーのプロフィールを掲載しているカウンセリングルームも少なくありません。簡易なプロフィールから、かなり細かな掲載をしているところまで様々です。
カウンセリングルームに行こうと決めた時に、もう一点、どのカウンセラーを希望するか?という点が疑問に挙がる可能性があると思います。
5名のカウンセラーがいたら、自分を担当するカウンセラーは誰になるのか気になるものです。選択肢は多い方が良いという考えもありますが、逆に迷ってしまうこともあるでしょう。
機関によっては、初回の面接(インテーク面接)で、どのカウンセラーの担当が有益かを機関側が検討することがあります。例えば、医療関係領域で仕事を続けてきた経験のあるカウンセラーと、学校などを主な活動領域にしてきたカウンセラーがいるとき、相談の内容によって、これは、教育機関にいたBカウンセラー向きとなるかもしれないわけです。
例えば、不登校の相談にカウンセリングを利用した場合には、そのような決まり方もあり得るでしょう。その他、予約状況や、カウンセラーの勤務日などによっても担当が決まる場合もあります。希望を伝えてみるのも良いのではないでしょうか。
土日・祝日も開室しているカウンセリングルームが存在する可能性がある
このように複数名で運営しているカウンセリングルームでは、土日・祝日でも開室している場合があります。(それでも年末年始などで大型の閉室はあるとは思います)
平日は仕事で予約を取れない人でも、休日の日を利用することができるわけです。
こうした観点から探すのも一つです。
そうしても平日と言う事であれば、夜遅くまで開室している機関も中にはあります。
その他、「カウンセリングに行く時間帯」を検討することは非常に意義深い事です。
必ずしも便利とか、朝一が合理的などと考える必要はありません。安心して使える時間帯を選ぶのも重要な事なのです。場所についても同様の事が言えます。
カウンセラー一人も稀ではない
カウンセラーが一名だけの機関も稀ではありません。こちらが主流とも言い切れませんが、とにかく数多く存在しています。何かのお店を探そうとするとき、スマホからGoogleで検索する人が、圧倒的多数です。
若い世代の話では、もうGoogleは使っていないといううわさも聞きますが、依然としてGoogleが圧倒しています。
Google検索でカウンセラーを探すには
Googleの操作方法をここで説明することは避けますが、カウンセラー探しという場合には幾つか工夫できることがあります。
表示順が早い方が合う・良いカウンセラーという意味ではない
SEOという用語をご存知でしょうか?これは、Google検索の際、表示される順番に関わる類の用語なのです。
「カウンセラー 〇〇駅(地名)」などと検索した場合、ずらっとカウンセリング機関が表示されます。
この表示順番は、ホームページの作り方によってかなり操作可能なのです。
つまりGoogleポリシーに添った作り込みをしているサイトは上昇しますが、そうでないサイトは上の方には表示されません。
この場合、上の方のカウンセリングルームばかりを参照するのはもったいないということになります。
カウンセラーはホームページ制作の専門家ではない
当然、カウンセラーはホームページ作成や、Googleアルゴリズムの専門家ではありません。
つまり、上位表示しているカウンセリングルームは、下記のような背景事情があることを想像します。
- 独学なりなんなりでSEOを勉強して相当の労力・時間を注ぎ込んで自ら作り込んでいる
- 専門の会社が関与している(資金力があるか、わけもわからず契約してしまったか)
- 手伝ってくれているその筋の知人がいる
- 偶然上位表示されたか、他にカウンセリングルームがない
- 強力な関係機関からのリンクがある
このような背景事情で、表示順に影響しているわけです。ですが、カウンセリングを受けることに関しては、これらの点はあまり重要ではありません。
いや、深く読み取れば、もっと別な考え方もできますが(例えば、強力な関係機関があるというのは、信頼性の高い、例えば医療機関などからの直接リンクを得ているなどの背景を察すると、人脈のあるカウンセラーということもいえるでしょうか)、それでも、そこまでカウンセリング自体の質とは関係ありません。
※敢えて、妙な事を言うなら、Googleクローラーの心を最も理解した人という可能性が挙げられるでしょうか。
3ページ目くらいまでは見ておく
上記の理由で、SEO対策をしていないカウンセリングルームは、Google検索から探す事が難しくなります。
そのため、余力があるならば・・・ですが、2ページ目や3ページ目まで確認する必要があります。
新宿辺りの、飲食店を探すとき、まず目に留まるのは大きな看板を出して目立つお店でしょう。
しかし、そこが探していたようなお店でない可能性があることは誰しもが知っています。
そのため、隅の方まで新宿を歩き回ってお店を探すわけです。
すると、横道それた路地の奥の方に、閑散としたお店が見つかったりするものです。
これと同様に、そのようなカウンセリングルームが存在している可能性があります。
Google検索で見つからなくとも、「臨床心理心理に出会うには」には掲載している機関も多数あるはずです。また、検索ワードを「臨床心理士 カウンセリング 地名」などと工夫してみるのも一つです。
Googleマップ一覧を見る
その他、Googleマップの方から探す方法もあります。
「地名 カウンセリング」などと検索すると、地図が表示されます。
そして、3つくらいの機関が地図とともに表示されるスペースがあります。
さらに表示するをクリックで一覧が出る
3つくらいしか表示されていないためここでやめてしまいたくなりますが、「さらに表示する」というボタンをクリックすると、そのエリアの検索候補がマッピングされて一覧表示されます。
「ウエブサイト」というマークが表示されていれば、その機関はホームページなりがありますので、クリックします。
検索ワードの工夫
お気持ちとしては、「夫婦 カウンセリング」のように特化型の検索で、夫婦問題に詳しいカウンセラーをお探しになられたいという場合が等が挙げられるかと思います。これは、賛否両論あります。
「臨床心理士に出会うには」においては、「心のテーマ」や、「心理援助の方法」別に条件検索が可能でした。Googleの場合は、臨床心理士に限定するならば、「臨床心理士 夫婦 カウンセリング」などとする必要があります。
この辺りの事は今後議論が巻き起こりそうにも思います。町医者(赤ひげ的)を例えにするなら、「専門分野に特化しています!」とはなりません。
- 関連ページ:カウンセラーに専門分野は存在するのか?
精神保健福祉センターが情報を持っている可能性がある
全国の都道府県毎(政令指定都市にも設置)に精神保健福祉センターが設置されています。
問い合わせてみると、もしかすると必要な情報を得られるかも知れません。
タウンページ
タウンページが数年前に再注目されました。
開業のカウンセリングルームを探す場合には「精神・療法」(?)などの分野を見るとそれらしい機関がみつかるかもしれません。
iタウンページもあります。
まとめ
予約などの実際の行動を移す前に、多少なりともカウンセラーについて調べてみる人もいると思います。HPをみたり、本を読んでみたりと、確かにいろいろな説明がなされているものです。
しかしながら、「結局よくわからない」、と感じる人も少なくないと思います。
一体、何が行われるのか、どのような方法を用いるのか、病院の精神科医とは何が異なるのか、疑問でいっぱいであるという方もいらっしゃることでしょう。
「試しに気軽に一度行って来たら・・・」と軽く言い放つ人もいることと思います。しかし、当事者からすると、カウンセラーの所へ行くという行為は、非常に思い切りや、エネルギーを必要とするものではないでしょうか。
カウンセラーの探し方については、情報を得ることができても、何が行われるかという具体的な点まではわからないこともあると思います。
一人一人を尊重する時間がその一側面であるという説明は、どのように聞こえるでしょうか。
時間や料金、大よその方法などはかなり確実なことが言えても、お一人お一人の個性や人生が全く一緒ではないように、その場でなされる対話の内容は千差万別なものとなっていく、というような見方はいかがでしょうか。
※カウンセラー探しの様子などを物語にしました。リンク先をご参照下さい。