最終更新日 2023年9月9日
カウンセラーの事を何と呼ぶか、これは結構迷うところなのだと思います。
医師の事を我々は常識的に「先生」と呼ぶ人が多いでしょう。看護師の場合は、〇〇さんの方でしょうか。または外来のように面識が少ないままの関係であれば看護師さんと呼ぶことになってしまうと思います。
カウンセラーの場合はどうでしょうか。
カウンセラーの呼び方に決まりはない
当然のことながらカウンセラーをこのように呼ばなければいけないという決まりはありません。
先生と呼ばれることもあれば、〇〇さんも不自然ではありません。時にはカウンセラーさんという呼び方もあります。
組織の中で働いているカウンセラーの場合は、その組織の方針のようなもので先生と呼ぶことを基本とすることもあると思います。
あまり深く考えたことはありませんでしたが、ニックネームのように砕けた呼び方は避けておいた方が良いでしょう。(余談になりますが、アメリカではカウンセリングが非常に一般的になっていると聞きます。アメリカの文化であればもしかすると、「ジョンソン」カウンセラーの事を「ジョン」などと呼ぶのかもしれません。)
プレイセラピーのように子供を対象とする場合には、もっと色々な呼び方があっても良いのだとは思いますが、カウンセラーがお会いするのは社会的な場面ですから個人的な関係とは異なるものです。
先生を強要
カウンセラー側が「先生」と呼ぶよう強要するようなことはあって欲しくないものです。強要となると、明らかにカウンセラーの方が立場が上という風に思えてきてしまいます。
カウンセラーは責任をもってカウンセリングにあたることは当然ですが、無理に先生と呼ばせるのはいかがなものでしょう。
もし先生と呼んでもらおうとするならば、常に専門家として責任を持ってあたりたいので先生と呼んでいただけませんか?と頭を下げるくらいの態度が必要ではないかと思います。
年齢なども関係する可能性がある
カウンセラーが同年代位であったら、先生と呼ぶことに不自然な感じがするかもしれません。
逆に、自分よりも30才ほども年上のカウンセラーであったら威厳を感じて先生と呼ぶことが自然に感じられるかも知れません。
つまり、カウンセラーに対するイメージがいかに呼ぶかを決めると言える面があると思います。これはカウンセリングにおいでになるいきさつやモチベーションなどと関係すると思われます。
カウンセラーが同業者を呼ぶとき
実はカウンセラー自身も呼び方に迷っている面があると思っています。
面識ある同年代のカウンセラー同士であれば「さん」で問題ないでしょう。
面識がなくどこかの現場で活動を共にする場合には、時に「先生」が登場します。
明らかに自分よりも上の世代の方であればやはり「先生」です。
これらのことはカウンセラーという存在は一体何をする者なのか、そういう話にも通じる話題だと思います。
まとめ
とにかく、ご自身が呼びかける時に負担にならない呼びかけ方が良いと思います。心に葛藤を抱きながら毎回「先生」などと呼ぶのはエネルギーの消耗も激しいと思います。当オフィスのカウンセリングでも呼び方は決まっていません。