カウンセリングの頻度や回数について

何回?いつまで?

最終更新日 2023年9月9日

ここでは、カウンセリングの回数や頻度についてご案内いたします。当オフィスの考え方です。

カウンセリングは、そもそもどのくらいの期間や回数を基本とするものなのでしょう。形式的な、回数や期間が存在するのでしょうか。

カウンセリングの頻度や回数はそれぞれ決める

次はいつにしたらいいの?

毎週1回を原則とするカウンセリングを行っている人も確かに存在しています。しかし、現代の進め方では、それに限らず、様々な進め方があります。当オフィスでは、その人その人にあった使い方を探して頂こうとしています。

1回だけのご利用

  • カウンセリングを継続して行うかどうかは、カウンセラーとご相談者様が相談して決めます。
  • 必ずしも長期に継続するという形が基本ではありません。
  • カウンセリングの継続を強制することはありません。当オフィスにおいては開始しても止められますので、遠慮なくお申し出下さい。(1回から数回で終える場合もあります。)

基本的な考え方として、その方、その方に合った回数があり、それぞれ異なると考えております。また、カウンセリングは自由にして保護された安全な時間を目指すと述べているように、やめる意志も自由であることが前提にあることは当然のことです。

2週間毎などで継続してのご利用

  • 1週間に1回、1.5週間に1回、2週間に1回、月に1回、その都度利用などの頻度を相談の上決めております。一度、決めても変更は自由です。
  • はじめの内は、1週間間隔で、回数を重ねるごとに、間隔を2週、3週へ変更 していくという方法もあります。
  • また、毎回の予約は取らず、ご希望の時に随時予約を取っていただくという利用方法もあります。

 

間隔を詰めてたくさん通ったらその分早く、効果的?
たくさんカウンセリングを行ったら効果的で早期に問題が緩和されるのではとお考えになられる方もあるかもしれませんが、そういうものではないと考えています。

間隔を詰めての利用が適切・妥当と考えられる場合もあれば、逆に、不要なカウンセリングを頻回に行うことにはデメリットも存在する位の認識を持っています。

補足ですが、週2回以上のカウンセリングを行うことも、時にはあります。

継続期間と回数

  • 1回のカウンセリングで終了となる場合
  • 2~3回のカウンセリングを1月~3ヶ月程度の期間で行う場合
  • 数か月に亘り6~7回程度のカウンセリングを行う場合
  • 1年、またはそれ以上の期間を用いる場合(数十回のカウンセリング)
  • 必要性を感じた時にその都度の申し込み(関連ページ:カウンセリングのスポット利用

などがあります。

カウンセリングの開始、継続についてはよくご検討いただきたいと考えております。お越しいただいた当日にも話題にいたします。保険適用もありませんので、経費面のご検討も必要かと存じます。

また、当オフィスではいつでもカウンセリングを終わりにできる自由を重視しています。

カウンセリングには、様々な利用方法があり、1回だけの利用の人もいれば、数年以上の期間利用する人もいます。

これは、カウンセラー側の考えに左右される面も大きいように感じています。

この人はきっと長くかかるはず・・・などと一方的な思い込みを持つことは控えたいものです。

カウンセラーの思い込みについて

カウンセリングを利用する人の、目的様々です。定期的に語る場を求めている人もいれば、一度、全く知らないカウンセラーに会って話をしてみたいという希望の人もいることでしょう。

この二つの希望は明らかに別なものですので、前者の人は、ある程度長く通うことを前提としていると思います。

後者の方は、ほぼ一回の心づもりで来室するのではないでしょうか。もちろん、この出会いをきっかけに定期利用するに至る可能性もありますし、3回程度会ってみようとお考えになる事もあるでしょう。

カウンセリングは、通常長くかかるものだ、と考えているカウンセラーは少なくないと思っています。

つまり、1回や2回で、終わるはずのないものだという認識です。その場合、カウンセリングは、ある程度長期的になると考えているはずです。

半年くらいとか、数年を基準に考えるカウンセラーもいるのではないでしょうか。

しかし、必ずしもカウンセリングは長くかかるものではありません。また、長くかけることが必ずしも良いとは限らないもので、学派による考え方の違いはあるにしても、実際に、長期的ではないカウンセリングも数多く行われています。

これには各種意見があります。

例えば、ブリーフ・サイコセラピーはむしろ短期を想定

昨今、ブリーフサイコセラピーも日本の臨床現場に多く取り入れられるようになってきました。

アメリカでは、保険制度の兼ね合いも合って、回数を短期にせざるを得ない事情もあったようなのですが、従来の認識よりも少ない回数を基本としています。

これは、長くかかる方法よりも優れているという意味ではなく、手法や考え方の違いと捉えています。

カウンセリングの終了が意味するところも、長くかける方法と短期の方法では、もしかしたら違うのかもしれません。つまり、とにかく早ければいいものでもないのです。

カウンセラーがストーリーを作ってしまわない事

カウンセラーが一山越えたと思っても、まだ続けたいと感じる人もあるでしょうし、カウンセラーがもっと通う必要があると思っても、当人は、終わりにしたいと考えているかもしれないのです。

この気持ちのズレは、共有する必要があるのではないでしょうか。

もちろん専門家としての判断もこの中に時には組み込まなければならないのでしょう。

学派・その他の要因による違いもある

広くカウンセリングの頻度を考える時、上記の他様々なことを考える必要があります。

  • ブリーフサイコセラピー:上述した、ブリーフ・サイコセラピーは、その名の通り「短期療法」です。なぜ短期を旨とするのか、その一つ(あくまで一つ)の背景にはアメリカの保険制度の影響とされています。
  • 認知行動療法:似たような話が、日本の認知行動療法でも起きています。認知行動療法を保険診療とするためには、一定の基準を満たさなければなりません。その基準の中には、16回までという定めがあります。
  • 精神分析:最後に精神分析においては、現代においても週4回を基本とすることがあります。

 

まとめと所感

補足的なことになりますが、相談内容と、その方がご希望になられていることによっても回数や期間はそれぞれになると感じています。

どこまで、カウンセリングでそのことを掘り下げたいか、という意思によっても回数や期間は変動すると思います。それは上述したように強制されるものではなく、掘り下げればいいというものでもないと考えています。

一応の目安としては上記に示したところですが、もう一つ感じるところには余り期間や回数を限定して考えないという使い方も大いにあります。

3回と決めてはじめた人は3回で終了し、20回と決めてはじめた人は20回必要なのかもしれません。客観的に定められた回数や頻度が最もその人に合致するとは限りません。

最後に、せっかく次の予約をご希望いただいても、予約状況によってご希望に添えないことがあります。その場合は、前後の日程での調整をご検討頂けるようお願いしております。