我々は、一体どのような時にカウンセリングを使おうと考えるでしょう。
そして、それには有効的な使い方が存在するのでしょうか。
これだ、ということまでは言えないにしても、幾つかのポイントは存在していると考えています。
カウンセリングの使い方に関して
基本的に、カウンセリングを利用するかどうかは本人の意思によるものです。
そして、「受けに行く」というよりは、やはり「活用しに行く」という方がよりふさわしい表現ではあります。
能動的、主体的に使う

カウンセリングの成否があるとすれば、ポイントになることの一つには、能動性や主体の発動です。
残念に感じる方もあるかもしれませんが、カウンセラーが何かを解決しているのではないのです。
解決されたとすれば、それは本人の力が活性化されたためです。
つまりは、「カウンセリングの有効的な使い方」ということに意識が向いたという時点で、それは発動を開始していることになります。既に、カウンセリングに対して活用しようという能動性が感じ取れるのです。
プログラムではない

カウンセリングはプログラムではありません。一部、確かにプログラム化されていると見受けられるやり方を取っているカウンセラーもいますが、しかしながら、多くの場合、何かの講義やの様なセミナーのような形式をとりません。
自由な対話を行う形式が最も多いと言えます。
そして、カウンセラーによって学んできた背景が異なるという事情があります。
宿題を出す出さないなど違いがあったりもします。しかし、これははじめて利用する方にとっては判別が極めて困難だと思います。
- 関連ページ:カウンセリングにはたくさんの種類がある
強制されるものではない
これは非常に大事な所で、自らの意志でお越しになった場合に成立する行為です。
誰かに勧められてという場合にも、勧めを受けてどうであったかを自分の中で一度検討する家庭があれば、それは自分の意志でと言う事になります。
- 関連ページ:誰かにカウンセリングを勧められたときに考える事
どんなときに使える場所なのか
ここは本当に様々です。それは人それぞれの事情があるからです。
一言で言い表すことはできませんが、「カウンセリングをやってみたいとき」ということになります。
その背景には、何らかの迷いや悩み、心の葛藤、苦悩が存在したり、また、表現の場を求めている、何か報われないような感情が漂っている場合、何かを見出そうとしている最中・・・などと非常に幅の広い方が対象となります。
例としては、当オフィスのホームページの案内とブログの該当ページをご参照下さい。
- 関連ページ:カウンセリングについて 心理的テーマガイド一覧
独自の使い方があり、それを相互の共通認識とすることが重要
「カウンセリングは50分間で行い、延長は行わない」などという具合に、独自の使い方があります。
これは、予約段階か、概ね初回の中で話し合われたり、説明を受けることがほとんどです。
これは不思議な枠組みに思われるかもしれませんが、カウンセリングの中核概念ともいえるほど重要な事です。
カウンセリングを有効的に使えるかどうかという観点では、重要度の高いポイントです。
料金もその一部です。このような取り決めの中で行いましょうということなのです。
5000円で行うという枠組みと、10000円での場合とでは、その意識に違いが生じる可能性があります。ここでは、有効的にというところがポイントになるでしょう。
とはいえども「消費者」という経済的観点からの理解では、なかなか難しい所だと思います。とにかく安い所を探したいという方もあることでしょう。それが人間というものです。料金設定を抑えている機関も存在しています。
- 関連ページ:カウンセリングの料金相場はどれくらいなのか
他では話しにくい事をゆっくりと話してみたい
これは、一つの利用目的として成り立つでしょう。
ご本人としても、専門家が守秘義務を持つ中で、料金を払って、そういう枠組みの中での語りを望んでいることが推測される動機です。
この場合、カウンセラー側は、お越しになったその人が、自由に安心してお話しできるよう、安全を確保することが重要になります。
そういう場所なのです。
- 関連ページ:自由にして保護された安全な空間を目指す
カウンセラーはどこにいるのか?
カウンセラーは、教育、医療、福祉などと言う具合に、多領域で活動しています。
しかし、それはカウンセリングだけに限った活動ではなく、別な業務も担っていることがほとんどです。
カウンセリングをご希望の場合には、カウンセリングを行っているカウンセラーを探さなければなりません。
- 関連ページ:カウンセラーの探し方
まとめ
あまり深く考えないで行ってみるという人もあるかと思います。
それでうまく活用できる場合もあるかもしれませんが、経験上、あまり気を抜いて向かう事はお勧めしておりません。
一体、どんな人が待っているかわからないからです。そんなことを言うと不安にさせてしまうかもしれませんが、はじめは警戒しながら向かうくらいがちょうど良いこともあります。
初めてのカウンセリングを物語のようにしてみました。こちらもお役立て下さい。
- 関連ページ:初めてのカウンセリング


