社会の中で、働きたくないという率直な思いを表現する機会はなかなか少ないように思います。しかし、人によって内容はことなるにせよ、誰しも働きたくない気持ちを持っているのではないでしょうか。
ある人は、行き詰った時にそれを感じ、ある人はそもそも全く働きたくなどないと感じているはずです。このような気持ちはうっかり口にしてしまうと、予期せぬ説教を受けることに繋がることもあり、言葉にしても大丈夫な場面を選ぶことが肝要かと思います。
働きたくないという気持ちに支えられている
逆説的なことを言うようですが、毎日働いている人でも、働きたくないという気持ちが、働くことを支えている面がないでしょうか。
働きたくないという気持ちを誰かに話したり、冗談交じりにでも表現することで、仕方ないけどまた明日から出て行くか、という気持ちに戻るという話はよくありそうなものです。飲み会などの話題は、仕事の愚痴が中心になることが多いと感じる人もあるでしょう。
仕事には充実感や働き甲斐があるべきと世間は主張しますが、
嫌だ嫌だと言いながら働きに出る仕事があっても良いのではないでしょうか。もしかすると現実は、嫌だ嫌だと言っている人の方が多いのかもしれません。(無理にでも行かなくてはいけないこととは違います)
文句を言いながら働くというスタイルが一番しっくりくるということだってあると思います。カウンセリングでは、働くことにプレッシャーを感じた時には、このような視点も役立たないものかと感じています。
整い過ぎたら文句を言えなくなる
この線で職場環境を考え出すと、余りに完璧に整備・対策された職場は逆に文句を封じ込めてしまいかねません。
つまり、
などということになってしまわないでしょうか。
これはちょうど、丁寧な敬語をマスターした人と似ています。私は失礼のない態度です。あなたが問題なのでは?と、ぐうの音も出なくなくなってしまう事があるのです。
働かない選択もある
本当に働くべきなのか、これは難しい判断が付きまといます。日本国憲法がどうとかさておきです。
生活のためと、やむを得ず出る方もあるでしょう。罪悪感のようなものに突き動かされてという方もあれば、人生の充実感を得ようと出る方もいて、様々です。
もし働くにしても、様々な働き方が存在します。