現代社会において、ストレスを感じる人は多くいますが、そのストレスはどこからやってきているのでしょうか?
それは「心の内にある」という話ではなく、今回は外からやってくるものについての話です。
上から降って来るストレスがたくさんあります。
ストレスはどこからくるのかと言えば、やっぱり上からふってくる

水は高きより低きに流れるというように、ストレスもそういう流れの存在が一つあるようです。
会社でいえば、上司から部下へ流れ着くというものです。
ストレス研究においても、社会階層の下層に負荷が集まるという主張があったりもします。もちろん、一概に言えることではないのですが、納得してしまえる経験もたくさんあります。
格差社会などと言うのも本格化してきています。これも上のストレス研究に近い話なのではないでしょうか。
上からの通達によるストレス
よく振り返れば、はっきりとストレスが上から降って来たと感じるエピソードがあるのではないかと思います。
例えば昨今のインボイス制度はどうでしょうか。
この場合、「上」とはその名の通り「御上」です。政府筋から経済界に降って来たのです。
政策の是非をいっているのではなく、このような通達があればそれに合わせた対応が求められるのです。ハンコを作り直す人もいれば、システムを回収する人もいるのですから、これはストレスです。
全国民への一律給付金の事務作業
記憶に新しい所で、緊急事態宣言に伴って、全国民に10万円が給付されました。
あの時、それぞれの自治体役所はどうなっていたのでしょう。
まだ給付されないと問い合わせる人もあれば、口座が間違っていたりと、膨大な数を処理するのにてんやわんやだったのではないでしょうか。
あれはストレスが上から降ってきた構図です。
やっぱり元に戻して!と右往左往させられることもある
そして、これも多くの人が経験するところですが徹夜で猛烈に進めた仕事の方針が、翌日覆されることがあります。
これは上の気まぐれだったりします。または、批判によってブレブレになってしまう司令塔もあります。
そもそもよく熟慮されていない内に指示が出されていることもあり、寝て起きたらやっぱり別な案にしようなどとコロコロ変わる上もあるものです。
このような場合、昨日まで東に向かって突き進んでいたのに、急ブレーキをかけて西へ向かわなければならないのです。昨日どれほど東に進んだかわかりません。
この時のダメージは真剣に取り組んでいた人ほど大きいものになる事でしょう。
政権が変わる時などは注意です。
真逆の政策に変わることがあります。
紙ストローの件はどうでしょう。
参考サイト:「紙ストロー廃止」の大統領令 東京BIZ ユーチューブちゃんねるより
もちろん、さっさとやり方を変えればいいのに一つのやり方に誇示して下を苦しめる上というのもあります。
持ちこたえられない人が増えて行く
これらはごく一例ですが、さらに二つ目のストレスが加わるのが世の常です。
さきほどの税務処理の件なら、インボイスに続き電子帳簿保管法です。
お金の事ばかりいっているようですが、そこに伴う精神的負担は計り知れませんので、それほど区別して考えるまでもなく負担増だという事が分かります。
そして、物価高も加われば3重のストレスになるのです。
米は足りてるなどと言いつつ、市場には出回らなくなり高騰することもあります。やっぱり備蓄米放出・・・などと上の動向を聞いているだけでも気持ちが定まらなくなります。
一つの事であれば何とか凌げていても、二つも三つも、何度も方針転換が起きたら何倍ものストレス量になってしまうのです。
どう凌ぐのか
これには幾つかの方法が考えられます。環境によっては、現実的に無理なものもありますが発想として挙げておきます。
ストレス軽減を試みる
一つには、不可避なストレスがあると覚悟を決めることで、それを少しでも軽減しようとする方法です。
これがストレス緩和の考え方になります。
真面目な方法だと思います。
- 関連ページ:ストレス緩和のリフレッシュ・セッション
どうせまた変わるだろうと考えて、わかりました!と言っておく
方針や方向性など時流によって絶えず変化するもの・・・という具合に抗う事をやめる人もいます。
この場合、どうせ方針が変わるのだから、そこそこにやっておく、いかに手を抜くかなどという方に意識が向き自分を守ろうとするわけです。これも一つでしょう。
また、どうせいつまでも決まらないだろうというのもありだと思います。
給付金の例なら、どうせ年内支給などあり得るはずがない、年度末ギリギリだろうくらいに捉えて信用しない事です。そう構えている時に早めに支給されたら、ラッキーだと思えばいいわけです。
まったく当てにならないものと見ておいた方が気持ちを揺らされるに済むことがあります。
これは特に、カウンセリングでもテーマにのぼりそうな話題です。右往左往させられるくらいなら・・・という構え方もありなのでしょう。
- 関連ページ:被動感と主動感
マイペースを維持する
繁忙期も10件、そうでなくとも10件仕事をこなす人は一年中マイペースと言えるでしょう。
手を抜くときに抜けないという大変さがありますが、いつも同じペースならばどんなに忙しくなろうとそれ以上の事はできないのです。
まわりがあくせくしているのを見るだけの変化になります。
こういう人は徹夜はしないでしょう。
まとめ
一つの考え方としては、相当な備えをしておくべきなのかもしれません。だからこそ日本人は貯金をするのでしょう。
ですが、貯金なんて夢の夢と感じる事もありますでしょう。
楽観的と怒られるわけですが、その日暮らしという言い方もあるのでした。
又は、それらに立ち向かうという在り方も一つでしょう。
- 関連テーマ:ストレスのカウンセリング


