カウンセリングにおける遅刻の扱いについて

遅れる

最終更新日 2025年2月4日

遅刻と聞くと非常にまずいことをしてしまったように思われる方も多いと思います。

学校や会社では、確かに指導項目に挙げられるような事でもあります。

また友人関係でもきまづい思いをすることがあるでしょう。ましてやデートの場合は、もっと大変な事になることもあるもんです。

カウンセリングの場合はどうなのでしょう。

カウンセリングにおいては遅刻は自由である

常識的な感覚を持つことは非常に大事な事です。

それはさておき、カウンセリングでも遅刻が生じることは必ずあることです。

カウンセリングの時間は、その人のためだけのために確保されていると折に触れて書いてきました。

この発想からご推測いただくと、遅刻の扱いも自ずとご理解いただけるのではないかと思います。

当オフィスにおいては遅刻は自由です。もし遅れてしまってもお気になさらないでください。(残りの時間でカウンセリングを行います。料金は同額になります。)

遅刻に限らず様々な自由な時間

別項でも触れていますが、遅刻に限らずカウンセリングの時間はお越しになった方が自由に使える時間です。

もちろん相談室の物理的・法的制約などもありますから、それなりの制約があることは免れ得ません。(なんでもできるという意味ではありません。)

ここで言う自由とは、狭い意味になりますが例えばどんな話題にするか、どんな順番で話題を選ぶか、どのことに時間を長く使うかなどについてを指しています。

或いは、途中でトイレに行くとか、お茶を飲むとかそういうことも含まれます。

そのため、遅れてくることも自由であると考えています。

プレイセラピーなどは、自由な性質がより顕著に見て取れるものです。

早めに終わると言う事もなくはない

このように考えると、逆に速めに終了することもあり得ます。

50分で終わるところを40分で切り上げるわけです。これも本人がご希望になればそいう展開もあります。10分だけでお帰りになるとしても自由と言う事です。

極端なフィクション例

極端な例を挙げると、13:00からの予約の方がいたとします。

その方が、13:47にお越しになられるかもしれません。

50分の面接なら、あと数分以内には終わらなければならない時間です。

これは、社会的には大遅刻ですが、カウンセリングの場合はそのようにお使いになる自由があると捉えています。

この場合、挨拶を交わしお支払いや次回予約だけで終わってしまう事になるでしょう。

わざわざきたのにそんな馬鹿な・・・と、第三者は言うかもしれません。

(※当オフィスにおいては時間の延長をしていません。また料金も1回分かかります。)

わざわざお越しくださったのですから、何かの意味を含んでいると捉えている

時間を延長してでも、そこから開始すべきと感じる方もいるかと思いますが、キャンセルではなく3分としたことには、それなりの意味があるのかもしれません。

カウンセラーはそのことに意識を向ける必要があるのかもしれません。

一般の場面でも、次のような経験はないでしょうか。

どこかに旅立つとき、引っ越しでも、異動でも、退職でもなんでも良いのですが、ある人と別れのような場面を時に人生の中で体験します。

人知れず出て行くわけですが、そんな時、遠くの方からひょうな人が挨拶にやってきたりするのです。

何か用事があるわけでもないのですが、ほんの一言別れを告げるためだけにやってくるのです。

しかしそれは、双方にとってかなり重要な意味を持つ時間だったのではないでしょうか。

あのとき、あの人が来てくれたという記憶はずっと消えないものです。

そんな風に見立てると、3分であっても決して邪険にできない時間があることに気づかされます。

カウンセラーにはこうした態度が必要ではないかと思います。

時間の長さが、カウンセリングの質を決定づけるものでもない

90分のカウンセリングが50分の場合よりも有益かというと、必ずしもそうではありません。

むしろ、短い方が有益になることもあります。

場合によっては10分の方が純度の高い時間になることもあるとみています。

また、これまでの予約頻度などに無理がなかったのかなどもお互い検討の余地があるようにも思います。

カウンセラー側の遅刻は避ける

一方で、カウンセラー側の遅刻は意味合いが異なります。

CLのための時間を提供できなくなってしまうのですから、いつ来ても自由などと言う事はありません。基本的に合ってはなりません。

人間ですからやむを得ない事情で遅刻してしまうこともあるかもしれません。また現場によっては、緊急業務や兼任で時間が不確実になっていることもあります。

その場合には、可能な限り早く到着することと、連絡をつけることが求められます。不確実な現場においては、そのようなことが現実的に生じる可能性を事前にご理解賜れるよう説明することが必要でしょう。

また、時にはこのところの自身の在り方に思いめぐらせる必要があるでしょう。

まとめ

遅刻をする権利・自由があるくらいの発想で良いと思います。一般常識とはかけ離れているとお感じになられると思います。

これは当オフィスの考え方です。

機関によっては、10分遅れた場合にはキャンセル扱いとするなどという具合に決められていることもあります。その場合には、キャンセル料も必要となるかもしれません。

時間の扱いについては、事前によく確認しておくことが肝心です。