最終更新日 2023年12月10日
全国のカウンセリングはほぼ完全予約制です。
精神科外来に限らず病院では多くの待ち時間が発生することが知られていますし、体験した方も多いと思います。
なぜカウンセリングの場合は待ち時間が発生しないのでしょうか。
精神科とカウンセリングルームの待ち時間の違いについて
精神科クリニックのように、1日に数十名の受診がある機関では、予約制がとられています。
しかし、予約した場合でもなかなか時間通りにはならない現実があるようです。
一方、カウンセリングルームでは待ち時間の概念はほぼありません。これはどういうことなのでしょう。
精神科の待ち時間
待ち時間とは、どのくらいが許容範囲でしょうか。15分か、30分かそのくらいが日常体験する待ち時間ではないでしょうか。
1時間を超えてくると結構な長さです。昼休みに用事を済ませようとすれば到底足りません。
精神科の場合2時間を越えることがあるとも昔はよく聞きました。最近の様子はどうなのでしょう。
受診人数が多い
シンプルに、受診人数が多いという背景が挙げられると思います。
一人に15分の診察を行った場合1時間で4人が限度です。7時間診察した場合28人ですが実際にはもっと多くの受診があります。
また、カルテの記載もありますし医師も小休止が必要です。
時間は決まっていない
医師の診察には時間が決まっていません。(保険点数の算定に関する時間は決められています)
初診を除くと、2回目以降の診察時間はまちまちです。
医師が診察時間をどのように考えているのかはわかりません。ですが15分で終了する場合もあれば20分の時もあったりするのではないでしょうか。
カウンセリングルームの場合
カウンセリングルームの場合は、精神科クリニックほどの人数の人とお会いすることはまずありません。
1日何人までかと言えばそれぞれになりますが、50分の面接とすれば10名以上会っているカウンセラーはごく僅かだと思います。
何よりカウンセリングの場合は、時間を50分ならば50分と明確に決めています。延長は設定していない機関がほとんどです。
そのため、時間があとのスケジュールにずれ込まないようになっているのです。混んでいないから待ち時間が少ないという理由とは異なります。
もしカウンセラーが1日に30人と会わなければならないという立場になったら、お一人15分などとすることになるでしょう。
まとめ
つまり、1回の診察やカウンセリングの時間が決まっているかどうかの違いによる所が大きいと言えます。
医師の場合、明確に決められない背景事情も多いのだと推察しますし、カウンセリングのように時間を決めるべきとも思えません。