最終更新日 2024年9月12日
カウンセリングと関係の深い人物に触れています。リンク先がある場合は、より詳細に触れています。
おそらく、一般によく知られる人物は、フロイトとユングであると思います。
カウンセリングと関係する人物
しかしながら、その他に多くの人の活動があり、今日の心理臨床の世界を形成してきました。
日本人はここでは紹介しておりませんが、ご興味のある方は、日本におけるカウンセリングの歴史をご参照下さい。何名かの人物が登場します。
人間中心学派関係
- カール・ロジャーズ Rogers,Carl(1902ー1987)
人間中心学派の人物で、アメリカのカウンセリング心理学者、臨床心理学者。弟子にジェンドリンがいる。
- ユージン・ジェンドリン Gendlin,Eugen T. (1926ー )
カール・ロジャーズの片腕と称される弟子である。フォーカシングを提唱した人物である。体験過程に注目した。
- アブラハム・マズロー Maslow,Abraham (1908-1970)
人間性心理学の中心人物の一人。1967年~1968年の間、アメリカ心理学会会長を務めた。欲求階層説で知られる。
フロイト関係
- ジグムント・フロイト Freud,Sigmund(1856-1939)
オーストリアの神経学者で精神分析の創始者。無意識の概念を提唱した。
- カール・ユング Jung,Carl Gustav(1875-1961)
スイスの心理学者、精神科医。フロイトの弟子であったが、後に別々の活動をするようになった。彼の心理学は分析心理学と呼ばれる。ユング心理学は河合隼雄氏によって日本に紹介されました。
- アルフレッド・アドラー Adler,Alfred(1870-1937)
オーストリア、アメリカの精神医学者であり、精神分析学者。フロイトに師事していたが後に活動を別にし、個人心理学を創始した。
家族療法、ブリーフ他
- ミルトン・エリクソン Erickson,Milton (1901-1980)
アメリカの精神科医。彼の臨床スタイルは多くの弟子たちにより研究が重ねられてきた。日本においても多大な影響をもっている。
- ヘイリー Haley,Jay
ミルトン・エリクソンから強く影響された家族療法家である。
- ボーエン Bowen,M.
拡大家族システム療法の立場
- ミニューーチン Minuchin,S.
構造的家族療法の立場
- エリザベス・キュブラー・ロス Kubler-Ross,Elisabeth(1926-2004)
スイス生まれの精神科医。アメリカへ移住した。「死ぬ瞬間」の著者である。日本にも数回来日している。彼女の著書は日本でも多くの人に読まれた。看護師、医師、臨床心理士などで影響を受けた人は多い。
行動療法関連
- マーティン・セリグマン
アメリカの心理学者。学習性無力感の研究者としても著名。
- アーロン・ベック Beck,Aaron T.(1921- )
認知療法を創始した精神科医。当初は、精神分析を実践していたが、うつ病の研究を通して、認知の在り方に注目していった。
- ジョセフ・ウォルピ Wolp,J.(1915-1998)
精神科医。系統的脱感作を開発した人物。行動療法創始の主要人物である。
- バラス・フレデリックスキナー Skiner,Burrhus.Frederic(1904-90)
行動分析の創始者である。非常に多大な影響力を持った心理学者であった。
その他
- フランクル Frankl,Viktor Emil(1905-1997)
ウィーン生まれの精神医学者である。アウシュヴィッツ強制収容所を経験し、名著「夜と霧」を記した。
- エリック・エリクソン Erikson,Erik(1902-1994)
アイデンティティやモラトリアムの概念を提起した人物である。アンナ・フロイトに師事して精神分析医の訓練を受けた。発達心理学の分野で紹介されることが多い。
- ドラ・カルフ Kalff,Dora M. (1904-1990)
箱庭療法(サンドプレイ)の創始者である。ローウェンフェルトから学んだ技法にユングの視点を交え、考案したという。日本では河合隼雄によって紹介された。