内科や整形外科に通いながら、カウンセリングルームを活用する形もある

ブログ著者:臨床心理士 松田卓也

内科診察 カウンセリングの基礎知識

臨床心理士の活動領域は、精神科に限ったものではありません。

学校や福祉機関での活動は社会からも認知も広まってきています。

そして、医療分野においては、内科や整形外科などの分野での活動があります。

この点は、別ページで概観しています。

関連ページ:総合病院に従事する臨床心理士の活動

内科や、整形外科の主治医からカウンセリングの提案がある

まだ数が多いとは言えませんが、地域によっては、精神科医以外の医師と臨床心理士が協力して支援に当たっています。

総合病院であっても、精神科医が不在の病院はありますし、クリニックや医院では、精神科の単科以外にはほぼ精神科医はいません。

そのような環境下でも心理的支援は当然必要であり、これは主治医や看護師などが行っているのです。

もし、そこに臨床心理士というリソースがあれば、また別な観点からの支援支援が可能となります。

地域にカウンセリングルームがあれば、受け入れ可能かもしれない

クリニックや医院に非常勤でカウンセラーを置く一般内科や整形外科も存在しますが、ほとんど皆無です。(ないわけではありません)

これは双方が出会う機会がなかったり、臨床心理士の専門性がなかなかお伝えしにくいという背景もあるのかもしれません。

臨床心理士といえば、とにかく精神科・心療内科か、スクールカウンセラーをただちにイメージするものです。

しかしながら、生粋の心療内科医ならば、内科医との協同が可能なことにすぐ考えが至るはずです。

心療内科医とは、内科医なのです。

関連ページ:心身症

内科はあらゆる疾患の総合窓口になるような場合があり、様々なニーズが寄せられるのではないでしょうか。

関連ページ:プライマリケア医がうつ病の初期対応を行っていることがある

クリニック、医院内でのカウンセリングが非現実的であるとするならば、近場のカウンセリングルームが受け入れを可能とする可能性があります。

例えば、どのような状況のとき?

長く、内科に通いながらもなかなか思うような改善が見られないような場合、主治医は何らかのストレスや心理的な背景事情を想定するかもしれません。

不調の内容でいえば、ふらふらする、気持ち悪い、体が張る、体に違和感を覚える、体が熱い・冷たい、痛いなどの表現を取るかもしれません。

精神科・心療内科への紹介ということも大いなる選択肢でありますが、ここで、臨床心理士のカウンセリングを想定する主治医もいるものです。

ストレスや心理的背景事情などと言うと、大げさに感じられるかもしれません。あるいは、少しずれたとも考えられます。

あくまで一つの表現ですが、「何かいつもと違う力の入れ具合にはまり込んでしまっている」、などと捉えなおすのはどうでしょうか。

つまり、頑張りすぎて不調がなかなか改善していかないような不思議な状態です。

その他、体の不調は、不安や恐怖を伴う体験、ないしは、体への自信を失くした体験、という捉え方もあるのではないでしょうか。

つまり、カウンセリングにおいては、自分のスタイルを取り戻す、あるいはよりよい形を見出すために、などという目的の利用と言えます。この場合は、内科通院と、カウンセリングルームを並行する形を取ります。

(上記は体調面ベースで記述しましたが、もちろん、この他にも様々な形があります。例えば、背景に介護疲れがあるなど)

関連ページ:カウンセリングでは、いつの間にかわからなくなった自然体を確認することもある

精神科の並行例はこちらです:「うつ」で通院中の方におけるカウンセリングについて

カウンセリングルームは医療機関ではない

ここが難しいところなのですが、カウンセリングルームには、通常ベッドもなければ、血圧計もありません。

よくて、どこかの会社の応接室位の設備なのです。

そのため、体調の具合によっては、利用そのものが困難な場合もあるものです。

だからこそ、まずは内科等の主治医と話し合って、どのように活用するかを打ち合わせることが肝心だと思います。

当オフィスにおいては、初回60分を基本としておりますが、決して体調を無視して続けるべきではないと考えます。

関連ページ:体調がすぐれない時でも無理してカウンセリングに行くべきですか?

指導は行っていない

もしかすると、これを主治医の先生方がご覧になってくださっているかもしれません。

何かの指導をご期待いただいているかもしれませんが、カウンセリングはそういったものではありません。

安全・安心を蓄積できるような時間となることを旨としております。

また、リラクゼーションが意味を持つということであれば、臨床心理学的背景を持つ方法での支援を行うことがあります。

カウンセリングと別物という意味ではなく、方法の違いであり、地続きのことを行っており安心感を蓄積できるような体験を目指しています。

関連ページ:主治医から心理学的リラックス法を勧められ、体へのアプローチに取り組むこともある

当カウンセリングオフィスは、千葉県柏市に開室しております。

柏駅東口からは徒歩で概ね7分です。

 

まとめ

いずれ、臨床心理士と内科医などとの協同はもっと広がっていくのではないかと感じています。

医師・看護師・臨床心理士の組み合わせは、産業保健領域でよく見かける組み合わせになりました。

この場合の医師は、産業医です。やはり、産業医が精神科医という場合にこのチームが組まれているのかもしれません。

また、最近の報道では、街の保健室が臨床心理士を入れております。

関連サイト:【2024年4月25日掲載】(一社)プラスケア 健康相談で悩み解決 公益財団法人かわさき市民活動センター