最終更新日 2024年10月6日
カウンセリングや心理援助の方法には、体へのアプローチを行う立場があることを以前紹介しました。
中でも、自律訓練法と漸進的筋弛緩法はよく挙げられる方法です。そして、これらの方法は、単にリラクセーションの方法としても用いられることがあります。
自律訓練法とは
自律訓練法は、日本において非常に多くの関心が寄せられてきた援助技法です。
1932年ドイツの神経科医シュルツ博士によって体系化されたとされます。
参考サイト:自律訓練学会
自律とは
ここでいう「自律」とは、「自己制御」などの意味で用いられるとされています。しかしながら、あるワークショップにおいては別な表現で説明を受けた記憶があります。これらは原著をあたってみると良いでしょう。
個人のカウンセリングで用いられる
個人の心理カウンセリングにおいて自律訓練法は、やはり「体験」を扱う形で用いられているはずです。
そうでないやり方もあるのかもしれませんが、単にリラクセーションを旨としているわけではないはずです。
この辺りは、専門家によく聞く必要があります。
自律訓練法か漸進的筋弛緩法を選択際の手がかり
さて、近い用途で「漸進的筋弛緩法」が挙げられることがあります。
この二つはどのように選択すればよいのでしょう。選択にあたっては幾つかの視点が挙げられます。下記の限りではありませんが、実施者側にはかなりの柔軟さと臨機応変的な動きが求められるように思います。
違いについて
- 自律訓練法:見た目からは何を行っているかよくわかりません。幾つかの公式が存在します。
- 漸進的筋弛緩法:実際に体の動きを伴うため、見た目は分かり易い方法です。
カウンセラー側の習熟度による
分かり易さを重視することは、そのセッションの安心感にもつながるところがあります。つまりは、カウンセラー側の習熟度に左右されるところが大きいのです。
自分で練習する場合
最後に自己習得に触れたいと思います。
自律訓練法を用いてセルフケアしたいと考える人は多いと思います。テレビや本で紹介される機会は時々あります。
しかしながら、なかなか実際のやり方を本などから再現することは、結構難しい事でもあります。
できれば、専門家にレクチャーを受けられるような機会を一度持っておくと、その後のセルフケアはやりやすくなると思います。人知れず本で読んで実践をして、「まるでリラックスなんて感じない・・・」とあきらめた人はたくさんいると思っています。これらの方法は、しっかり学ぶと、非常に有益な財産とできる場合があります。
昨今、学校の授業にもストレスマネジメント教育ととしてこのような方法が取り入れられています。学校で学んだ人は、その後の人生でも活用しているのかもしれません。
正式な学会もあります。
まとめ
もし個人カウンセリングのセッションで用いる場合には、手順を覚えていれば使えるということではなく、より専門的トレーニングが必要となります。
逆に、個人カウンセリングのセッションを探す場合には、習熟した専門家に巡り合いたいものです。