最終更新日 2023年9月9日
仕事を辞めたいと思うことは多くの人が経験することではないでしょうか。
実際に退職する人もいれば、渋々と働き続ける人、何かの意味を見出す人など様々です。
仕事を辞めたいとき
まず、仕事を辞めるにはどのような理由があるのでしょうか。
- 入社したばかりだが、考えていた仕事と違った
- 職場の人間関係上の問題
- 残業が多く体がもちそうにない
- スランプ
- 給与が少ない
- こんなはずではなかった
- 別な業界に興味を持った
- 知人から就職の話をもらった
- 労働条件が過酷
- 現在の仕事に意味を見出せない
- 実家の方で暮らしたい
- サラリーマンを辞めたい
- 常勤を辞めたい
などなど、辞める理由も一つではありません。仕事自体への悩みから、家庭や体調なども関係することがあるようです。
また、既に辞めることを決意した後には別な悩みを覚えるかもしれません。
例えば・・・
- 辞めさせてもらえない
- 退職をなんだかんだで延期させられてしまう
- いざ辞めることが決まったら将来への不安が強くなった
などなど、この先にも幾つかの壁はありそうです。
- 参考サイトのPDF資料:平成 30 年雇用動向調査結果の概況
このPDF資料の15ページ目に、年代別の離職理由が表にまとめられています。
なぜ仕事を辞めたいのか必ず聞かれ、止められる
仕事を辞めたいと誰かに話した時、多くの場合、まずは「何を言っているんだ」、「辞めてどうするんだ」というような返事が返ってくるものです。身内でも友人でも、多くの場合近い反応があると思います。
とにかく仕事は続けるものという意識が世間には漂っています。
もっとも、仕事を辞めてしまうと、安定した収入はなくなり、次の就職先がすぐに見つからなければ、家賃を払い続けることもできません。もし貯金がない人であれば、すぐにでも転居を考えることになるでしょう。しかし、転居費用も多くのお金を必要とします。
カードも新しく作れない状態になるでしょう。毎月の生活費でどんどん貯金も減っていきます。だからと言って、就職できる保障などどこにもないのです。失業保険や退職金があるからと言っても、即日支給されるわけではないでしょう。
年代による辞める理由の違い
年代によって、辞めたいと感じる理由は概ね異なってくると思います。
例えば、初めての就職先で、入社3ヶ月の時点で辞めたいと思っている人と、60歳の定年がそろそろなのに辞めたいと思っている人とでは明らかに理由は異なるでしょう。
就職初期の段階に浮かび上がりやすい悩みとしては、職場環境や新たな人間関係、現実と理想のギャップ(リアリティショック)などがあることに対して、定年の手前でこれらが起きることはそれほど多いとは言えないと思います。(時に、なぜこのタイミングで・・・というテーマはあるにしても)
定年近くの人であれば、体調面への不安や、家族関係の変動、退職後の人生の早期発見、経済的理由などが考えられます。
辞めたいという気持ちの高まりは、自分の人生をどの方向に進めたいかという問いかけをしているようにも見えるのです。仕事を辞めることが何を意味するのか理解していながらも、敢えて辞めたいと思うわけですから、相当大きな内的動きが起きていると考えたくなります。
しかし、本人がそれをはっきり意識しているかどうかはまた別なことなのかもしれません。
参考情報
若者の離職は大卒で、3年以内に30%です。こちらのページで触れています:若者向け就労支援情報資料集
燃え尽きや充実感
辞める理由として、残業時間の多さを想像する人も多いかと思いますが、その他の理由も十分に退職と関係しています。どれほど福利厚生が整備されていても、充実感を得られない仕事ならば離れなくなる方もあるでしょう。または、全く他者から認められない境遇の方もあるでしょうか。
すぐにでも辞めたい
辞めたくなった時、すぐにでも!という気持ちになることもあると思います。明日にでも、できるだけ早く、という思いが多くの人が抱く率直な思いなのではないでしょうか。
それほどに、向かいたい方向への動力が高まっているということなのかもしれません。
勢いに任せることが、方向を決定づけるということもあり得るとは思います。
しかし、仕事辞め、その話が終ってしまうと、辞めるということ自体にじっくり思いを巡らせる時間も少なくなっていきます。
又、話が戻るようですが、ボロボロになってまで半年も職場に義理を果たす必要があるのでしょうか。一刻も早く逃げ出した方が良い場合もあるのではないでしょうか。
カウンセリングを活用する意味とは
タイプにもよると思いますが、そのことにじっくり向かい合うことは無意味なのでしょうか。そこには、仕事を辞めるとか辞めないということを遙かに超えた何か意味のある作業があるように思えます。
このような悩みにせっかく直面したという場合には、そのような線の可能性を視点の一つに入れても良さそうではないでしょうか。
カウンセリングとはそういう作業のことを指していると思っていただいても良いでしょう。結果的にやはり辞めていく決断をすることもあれば、何か自分自身の思いへの確認がついたために、退職しないという着地をする人がいても不思議ではありません。