最終更新日 2024年4月1日
我々は、何かの悩みが生じた時、誰かに相談をしたいと感じることがあります。友人や家族、先生や先輩など、相談相手は様々な人が挙げられると思います。
その中で、専門的な相談に行きたいと感じることもあると思います。しかしながら、自分の悩みが果たして専門的機関で相談しても良いものなのかどうか、ここに迷う方は多いのではないでしょうか。
一つには、背景に「自分の様な軽い悩みの者が利用していい場所なのか・・・」というお気持ちがあるためではないでしょうか。
私のような些細な悩みでカウンセリングに行っていい?
先に、結論を述べるとすれば、些細と感じられるような悩みであっても、カウンセリングを受けることには意義があると考えています。それが、その人にとって大事な意味を持つことであればということだと思います。
むしろ、ここにカウンセリングを必要とする本質があるように思えてなりません。
合理性を追求する場でもなければ、社会の方向性に合わせようとする場でもない
一つ例を挙げるなら、コロナウイルスの対策のために様々な事が中止されたり、簡素化されました。悔しい思いをしたり、肩透かしを食らったり、燃え尽きたりした人は人知れず大勢いるのだと思います。
しかしながら社会の雰囲気としては、感染を最小限にしようという大義がありますから迂闊なことは言いにくくなります。
では、法事を開催できなかった人の故人を偲ぼうとする思いはどこにいくのか、結婚式を盛大に行えず先送りにした無念さや、最後の家族旅行を中止せざるを得なかった思いは、決してなかったことにはできない思いばかりです。
社会の動向に関わらず、それはその人にとって重要な意味を持つことだったからなのです。
カウンセリングの場は、正義を謳う場でもなければ、正しい道理を説く場とは全く異なります。右往左往彷徨う思いを尊重する場のなのです。もちろん正義を追求したい人にとっても開かれた場です。
しかし、あまり気軽には勧めていない
しかしながら、サイトのあちこちで触れているように、カウンセリングに行こうか行くまいかという、その迷い自体をまず非常に丁寧に扱うことが重要だとも考えます。そのため当オフィスでは、気軽にお越しくださいとはお伝えしていません。
これは料金を1万円以上に設定していることとも関係しています。この料金設定においては、よくご検討いただけるのではないでしょうか。
その機関の案内をよく読み、熟慮していただくことがまずは肝要ではないでしょうか。
相談機関を勘違い
ごくまれにですが、相談先を間違えてしまうという場合もあると思います。費用も掛かることですから、やはり事前に問い合わせるなどして、可能な限りの確認を付けておくことが必要だと思います。
例えば、カウンセリングルームでは薬の処方はなされていません。薬をもらいに行こうと思った先が、病院ではなかったら、これは勘違いということになります。薬を希望している時には、行ってはいけない場所です。
微妙な場合
HPの案内などを参照すると、相談内容が一覧になっているサイトもあれば、抽象的に相談内容がまとめられているサイトもあります。
事細かに書かれているサイトでは、その中に、自分の悩みに近いことが書かれていたら、行っても良いのだ、という気持ちを後押しすることになるでしょうか。逆に、当サイトのように抽象的な書かれ方では、やはり即決はできない方の方が多くなると思います。
後者の場合は、問い合わせることも悪い事ではないと思います。自分自身の悩みが、カウンセリングの対象となるのかどうか電話で尋ねると説明がなされる機関もあるはずです。
ですが、詳しい所を伺ってみないことにはわからない場合も多く、機関によっては初回を受け入れ可能かどうかという点に絞って面接を行う場合もあるほどです。
しかしながら、やはり警戒心を・・・
幾ら事前に準備を重ねた場合でも、やはり実際にカウンセリングに行く時には相当な警戒心をお持ちになってお出かけになることをお勧めしたいところです。
実際に会ったカウンセラーが、その悩みに対してどのような反応を示すかは全くわからないのです。まさか説教されたり、何かの道を説かれることはないだろう、と思っていても、しかし、可能性はあるかもしれません。カウンセリングに行く場合、最も大事な準備は、警戒心を持って臨むことではないかとすら感じています。
まとめ
カウンセリングは、安全にその人が労力を注いでみたい事柄に時間を使える場です。そのため、些細と世間が言うかもしれないようなテーマであっても、最大限の尊重をしようとする場です。